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能年玲奈に宮古市の仮設商店街がゆるキャラのデザインを依頼

 NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の最終回直前の9月20日、岩手県久慈市では600年以上の歴史と伝統を持つ、県北地方最大のまつり「秋まつり」の特別ゲストとして天野アキ(能年玲奈・20才)と夏ばっぱ(宮本信子・68才)が登場した。そして能年は、その後、数日間にわたって、岩手県内の被災地を巡った。

 津波で大きな被害を受けた宮古市。2年半経った今も、瓦礫の山や鉄骨だけの建物がそのままになっているなど生々しい爪痕が残る。9月21日、能年は宮古市の鍬ケ崎(くわがさき)小学校を訪れた。

「あまちゃんが小学校の屋上で子供たちと絵を描いたのよ。ほら、観光地によくある顔を入れて写真をとるパネルみたいなのに、能年さんはウニとか海の絵を描いてくれて。浄土ヶ浜のビーチに飾られるみたいよ」(30代・主婦)

 能年は子供たちに「学校楽しい?」「上手だねぇ」と気さくに話しかけていたという。

「私たちにも、“復興を祈っています”って話してくれて…。涙が出るほどうれしかったです」(居合わせた保護者)

「万里の長城」とも呼ばれた、国内最大級の防潮堤が津波で壊され、200人近くの死者・行方不明者が出た田老地区。町の中心から車で10分ほどの高台にある仮設商店街「たろちゃんハウス」には、22の店や事務所が入居中だ。

 2011年9月のオープンから同じ敷地内にある仮設住宅に暮らす人や近隣住民にとって、復興のシンボルであり心のよりどころとなっている。22日、このたろちゃんハウスが2周年感謝祭を開催。能年もお祝いに駆けつけていた。

「海女クラブの皆さん、おはようございます。本日は9月22日、袖ヶ浜海岸海開きです。間違えました。たろちゃんハウス感謝祭です」

『あまちゃん』のオープニング曲に合わせて、能年はそう挨拶して登場。その後、紅白の餅で“餅まき”を行った。

 実はこのイベント前からある極秘プロジェクトが進行していた。普段から絵を描くのが得意だという能年に、たろちゃん協同組合が、ゆるキャラのデザインを依頼しているという。「作りてぇ~」──アキ風に言えば、そんな快諾だったという。

「能年さんは真面目な性格ですから、どんなデザインがいいかすごく悩んでいるそうです。でも私たちのために、ちゃんと考えてくれてると思うとうれしいですね。本当にかっけぇ~」(地元住民)

※女性セブン2013年10月10日号

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