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ショッピングモールは不動産業 ダメなテナントは入れ替えする

 現在、ショッピングモールが存在しない県はゼロで、全国にあるショッピングモールの数は実に3096にのぼる(2012年12月末)。日本人の生活にとって必要不可欠な存在になっているショッピングモールだが、昔ながらのデパートとはどう違うのだろうか。

「デパートは小売業ですが、ショッピングモールは不動産業なんです」

 疑問に答えてくれるのは、日本ショッピングセンター協会の今井隆さんだ。いわれてみれば、モールを経営している企業には、三井不動産や三菱地所など、不動産ディベロッパーが目立つ。週末のたびに大渋滞を引き起こすアウトレットもショッピングモールのひとつだ。全国でモールを展開するイオンは小売業ではあるが、他の小売業者に対して売場の貸し出しも行っている。

「デパートの場合、テナントの営業権はデパートにあります。テナントとしては、デパートに商品を卸している形。だから、デパートは『うちには合わないので、商品を変えてくれ』とリクエストができます。一方のモールの場合は、何をどう売るかを決めるのはテナント。モールは家賃をいただくために、集客できるイベントを打ったり施設の安全性を保つなどの工夫をしています」(今井さん)

 人を惹きつけてやまない源泉は、その契約スタイルにあると今井さんは分析している。

「多くのショッピングモールは、テナントと契約を交わす際に、定期借家契約といって、借家期限を設けて、契約満了時には退店させられる契約にしています。ファッション関連のテナントが多いモールになると、1年や半年の短い定期借家を結び、ダメならすぐに契約満了で出ていってもらい、テナントを入れ替えます。

 最近、地方のデパートは経営が厳しく、モールに作り替えているところはいくつもあります。そういう意味では、ショッピングモールの時代になったと感じますね」

※女性セブン2013年10月17日号

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