消費増税という“歴史的決断”を下し、支持率はやや下がったとはいえ高水準、7年後の五輪も勝ち取り、選挙も敵無しの安倍晋三首相。最近は “絶口調”ぶりも聞かれるようになった。
「私は若い頃、映画監督になりたいと思った。もし、私がファミリービジネス(家業の政治家)に固執しなければ、『ゴッドファザー4』を撮っていたかも。そのかわりアベノミクスはなかった」(10月16日の講演)
まるで自分がいなければ、日本経済の回復はあり得ないといわんばかりだ。この自信もすごいが、そもそも政治と違って映画監督に世襲はない。巨匠・コッポラ監督が聞いたら、どう思うのだろうか。
※週刊ポスト2013年11月8・15日号