『ダウニー』を火つけ役に、柔軟剤は香りブーム拡大中。今や仕上がりの柔らかさより香りで選び、独自にブレンドするマニアまで登場。また、洗剤は液体濃縮タイプが人気だが、それら進化する洗剤や柔軟剤、誤解や失敗談も寄せられている。
たとえば、パッケージにある香り名を見ても、どんな香りか想像しにくいもの。実際に使ってみたら好みの香りではなかったという経験もあるのでは? そんな失敗を防ぐには、テスターの置いてあるドラッグストアなどで、実際に香りをかいでみること。その際、テスターと鼻を少し離して、香りを手であおぐようにかぐのがコツ。
柔軟剤は繊維表面をコーティングするリンスのようなものなので、一晩漬けても効果は同じ。量を多く入れすぎると、香りは少し強まるが、黒ずみや吸水性低下の原因になるうえ、次回の洗濯時、たくさん付着した柔軟成分を落とすために洗剤成分が使われるので、肝心の汚れの洗浄力に影響する可能性がある。
もっといい匂いにしたいと考えて、いくつかの柔軟剤を入れたくなるかもしれない。だが、柔軟剤は、調香師が数十種以上の香りを絶妙なバランスでブレンドしたもの。それを素人がさらに混ぜ合わせると、バランスが崩れて“プロ仕上げ”が台無しになってしまうことも。香り以外の成分の相性が合わないこともあるので、メーカーがすすめている製品を除き、混ぜないのが無難。ブレンドするなら2種類までにとどめておこう。
さらに、柔軟剤の香りブームに比例して、“強すぎる香りで気分が悪くなってしまう”という苦情が消費生活相談窓口に多く寄せられている。日本石鹸洗剤協会による『洗濯実態調査(2010年)』によると、柔軟剤を適量の2倍以上使用している人が23%もいた。行きすぎた強い香りは周囲にも迷惑。適量を守ることが大切。
※女性セブン2013年11月28日号