ライフ

国内AVメーカー関係者 無料アダルト動画サイトに怒り隠さず

 ネット上には、無料アダルト動画サイトが多数存在する。骨董通り法律事務所の諏訪公一弁護士は、「ネット上のアダルト動画をストリーミング(再生)で視聴するだけなら、基本的に刑罰の対象とまではなりにくいでしょう」と述べているが、動画を視聴するだけではなく、動画データをダウンロードする場合はどうか。これはまず、著作権に関ってくる。

「著作権に関する問題は非常にデリケートな分野です。著作権を管轄する文化庁は、『YouTube』を見るだけ、つまりダウンロードではなくストリーミング視聴するだけなら、著作権侵害にならないという見解です。これはアダルトサイトでも同じだと解釈してよいでしょうが、今後裁判所が別の判断をする可能性もあります」(諏訪弁護士)

 国内AVメーカーの関係者は、このような無料エロ動画サイトへの怒りを隠そうとしない。

「私たちが作った作品が、発売後すぐに無料でアップされてしまうため、AV産業は深刻な打撃を受けています。このまま無料エロ動画サイトを放置しておけば、近い将来にAVはなくなってしまうかもしれません」

 また、近く児童ポルノの売買目的ではない単純所持にも規制がかかる可能性がある。 その場合、パソコン内にデータがあるだけで所持とみなされ摘発の対象となることもあり得るのだ。インターネット上のエロの動向に詳しいライター・尾谷幸憲氏はこう語る。

「アメリカなどのサイトでは、チアガールなどの人気も高いことから“teen”というジャンルが確立されています。実際には、10代と謳っているだけで20歳を超えた女性の動画の場合も多いですが、誰もが匿名で投稿できるサイトである以上、児童ポルノに引っかかるような年齢の少女の動画も混在しているはずです。

 何も知らずにこういった動画を保存してしまった場合、どこまでがセーフでどこからがアウトになるのかは、まだ法律ができていないので何ともいえません。とにかく、得体のしれない動画はパソコンの中に保存しないようにするのが賢明だと思います」

※週刊ポスト2013年11月29日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト