とにかく痩せたいと願うのが女性の常だが、ポーズだけでまったく実行できない人も少なくない。東京都で金物店を経営するYさん(68才)の奥様も、そんなポーズだけの女性だという。
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食べるだけ食べるくせに、少しでも細く見えたい妻(67才)は、体に合っていない小さい補正下着を着て、きっつきつのガードルを汗だくでたぐり寄せてはく。
で、出かけるときにはさらにその上から着圧のタイツまではくんだ。
この前、久々にふたりで外食に出かけたときもそう。汗だくできつい下着とタイツで締めに締めて「どう? 細く見えるでしょ?」と、本人は満足そうだけど、正直いってオレの目には細くなっているように見えないし、ここまで無茶する意味も全くわからない。
そしてレストランで席に座って数分後。「気分悪い。ちょっと脱いでくる」とトイレに駆け込み、体を締めているものを全部脱いだ妻は晴れ晴れした顔で戻ってきてひと言。
「さ~て、食べるかぁ~」
長く暮らしていても、この人、何がしたいのか、さっぱり理解できない。
(東京都・68才・金物店)
※女性セブン2013年12月12日号