国内

餃子の王将 過酷研修、全裸、三代目失踪等のトラブル抱える

『餃子の王将』を展開する王将フードサービスの社長・大東隆行さん(享年72)が2013年12月19日の午前5時40分頃、自家用車で出社したところを、拳銃で撃たれ、殺害された。事件後に行われた記者会見で、同社は「思い当たるようなトラブルはない」と説明したが、実際にはさまざまなトラブルが発生していた。

 2013年6月、労働組合書記長やルポライター、大学教授などで構成された委員会によって実施されている「ブラック企業大賞」に餃子の王将がノミネートされてしまったのだ。

 選考理由は主にふたつ。まずは2013年2月、京都府内の店舗で調理などの業務を担当していた25才の従業員が王将フードサービスを相手取り損害賠償を求める裁判を起こしたことだった。

 長時間労働のためにうつ病を発症し、2011年4月から休職を余儀なくされたという同従業員。うつ病を発症する直前の6か月の時間外労働は平均して月に約135時間だったという。

 また、過酷な新人研修についても取り沙汰された。逃げ場のない合宿形式で行われる研修では、朝6時半からランニングをし、夜は11時に消灯。携帯電話からテレビ、新聞、たばこまで禁止される。挨拶などの基本動作やオリジナルの「王将体操」などで合格点を取らない限り、修了は認められない。

「研修では講師役の先輩従業員の怒号が飛び交い、泣き出してしまう新入社員も少なくないそうです」(飲食業界関係者)

 この様子はテレビでも放映され、視聴者から非難が集中したというが、大東さんは意に介すことなく<自分を切磋琢磨しなければ研修にならない。愛情を持って育てたいからこそ厳しくしている>と雑誌のインタビューで反論している。

 2013年に大きな話題を呼んだのが、9月に起きた“裸さらし事件”だ。2012年12月、石川・金沢片町店に近くのショーパブの従業員の男性らが押しかけ、裸になって写真を撮影。ネット上に公開されたことが9月に多くの人の目に触れることとなったのだ。

 裸になった男性たちは「店の許可を取ってやった」と主張していたが、警察はその後、店側からの告訴を受け、威力業務妨害と公然わいせつの容疑で立件。威力業務妨害については不起訴となったものの、公然わいせつの容疑については、軽犯罪法違反の罪を適用し、9人を略式起訴した。

 さらに2008年2月には、創業家で仰天のでき事が起きている。創業者の長男・加藤潔さんの息子の3代目社長・貴司さん(40才)が長男(9才)を連れて失踪してしまったのだ。

 大東さんは、至近距離で4発撃たれており、犯行の目撃者もいない。“プロ”による犯行と見られているが、前述したような一族のトラブルが今回の大東さんの事件とどうかかわっているかはわからない。

※女性セブン2014年1月9日・16日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

裁判所に移されたボニー(時事通信フォト)
《裁判所で不敵な笑みを浮かべて…》性的コンテンツ撮影の疑いで拘束された英・金髪美女インフルエンサー(26)が“国外追放”寸前の状態に
NEWSポストセブン
山上徹也被告が法廷で語った“複雑な心境”とは
「迷惑になるので…」山上徹也被告が事件の直前「自民党と維新の議員」に期日前投票していた理由…語られた安倍元首相への“複雑な感情”【銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
アメリカの人気女優ジェナ・オルテガ(23)(時事通信フォト)
「幼い頃の自分が汚された画像が…」「勝手に広告として使われた」 米・人気女優が被害に遭った“ディープフェイク騒動”《「AIやで、きもすぎ」あいみょんも被害に苦言》
NEWSポストセブン
お騒がせインフルエンサーのボニー・ブルー(時事通信フォト)
《潤滑ジェルや避妊具が押収されて…》バリ島で現地警察に拘束された英・金髪美女インフルエンサー(26) 撮影スタジオでは19歳の若者らも一緒だった
NEWSポストセブン
山上徹也被告が語った「安倍首相への思い」とは
「深く考えないようにしていた」山上徹也被告が「安倍元首相を支持」していた理由…法廷で語られた「政治スタンスと本音」【銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
不同意性交と住居侵入の疑いでカンボジア国籍の土木作業員、パット・トラ容疑者(24)が逮捕された(写真はサンプルです)
《クローゼットに潜んで面識ない50代女性に…》不同意性交で逮捕されたカンボジア人の同僚が語る「7人で暮らしていたけど彼だけ彼女がいなかった」【東京・あきる野】
NEWSポストセブン
TikTokをはじめとしたSNSで生まれた「横揺れダンス」が流行中(TikTokより/右の写真はサンプルです)
「『外でやるな』と怒ったらマンションでドタバタ…」“横揺れダンス”ブームに小学校教員と保護者が本音《ピチピチパンツで飛び跳ねる》
NEWSポストセブン
台湾有事を巡る高市早苗首相の発言から緊張感が高まり続けている(時事通信フォト)
《台湾有事のゼロ日目は始まっているのか》米・シンクタンクが想定する3つの“開戦シナリオ” 防衛族の与党重鎮は「中国側に開戦の口実を与えてしまった」と憂慮
NEWSポストセブン
遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
公設秘書給与ピンハネ疑惑の維新・遠藤敬首相補佐官に“新たな疑惑” 秘書の実家の飲食店で「政治資金会食」、高額な上納寄附の“ご褒美”か
週刊ポスト
山本由伸選手とモデルのNiki(Instagramより)
「球場では見かけなかった…」山本由伸と“熱愛説”のモデル・Niki、バースデーの席にうつりこんだ“別のスポーツ”の存在【インスタでは圧巻の美脚を披露】
NEWSポストセブン
モンゴル訪問時の写真をご覧になる天皇皇后両陛下(写真/宮内庁提供 ) 
【祝・62才】皇后・雅子さま、幸せあふれる誕生日 ご家族と愛犬が揃った記念写真ほか、気品に満ちたお姿で振り返るバースデー 
女性セブン
村上迦楼羅容疑者(27)のルーツは地元の不良グループだった(読者提供/本人SNS)
《型落ちレクサスと中古ブランドを自慢》トクリュウ指示役・村上迦楼羅(かるら)容疑者の悪事のルーツは「改造バイクに万引き、未成年飲酒…十数人の不良グループ」
NEWSポストセブン