ライフ

宝くじで1.3億円当せんの強運住職 高額当せんは30回以上

 JR博多駅から電車で25分。城戸南蔵院前(きどなんぞういんまえ)駅から徒歩3分の場所に宝くじ開運のお寺と呼ばれる「南蔵院」がある。世界一の大きさを誇るブロンズ製の釈迦涅槃像が有名だ。この寺の境内を歩いていると、頻繁に握手や記念写真を求められている人がいる。彼こそ、宝くじで高額当せんを果たしたこの寺の住職・林覚乗さんだ。

「1995年に、当時取引があった第一勧銀(現みずほ銀行)の担当者に勧められて、ユニバーシアード福岡大会の協賛宝くじを400枚買ったんです」(林さん)

 宝くじを購入した林さんは、その束を自宅の本棚の上に置いていた。そしてその隣には、大黒様の描かれたお札が。ある日、お札が風で飛ばされてしまい、近くにあった宝くじの束をお札の重しがわりに使ったのだという。

「抽せん日を迎えるまで、宝くじとお札はそのままずっと一緒に置いていました。当せん番号を確認しようと、その束をひっくり返してびっくり。大黒様のお札に触れていた宝くじが、1等に当せんしていたんです」(林さん)

 当せんの実感が湧かず、妻やお寺の職員たちにも何度も確認してもらったという。

「もしかしたら別の宝くじの発表と勘違いしているんじゃないかと思って、わざわざ銀行の担当者に番号をFAXしてもらいましたよ(笑い)」(林さん)

 前後賞も合わせて1億3000万円を手に入れた林さん。さらに、その当せん金で購入した『ナンバーズ4』で、今度は140万円を4口、計560万円が出た。

 林さんの“ツキ”はこれでおさまらず、その後大小合わせて30回以上の高額当せんを繰り返している。

 この「金運を招く大黒様のお札」の話はあっという間に宝くじファンに広まり、ご利益にあやかろうと南蔵院には全国から参拝客が急増した。今では年間130万人以上が訪れるまでになったという。

「ここに参拝に来て、宝くじが当たりました」というお礼の手紙と一緒に、100万円の束が賽銭箱に入っていたこともあったというから驚きだ。

「ありがたいことに、たくさんのかたに足を運んでいただくようになりました。特に『宝くじが当たりますように』とお願いしに来る人が多くいますが、そんな人には『ここに来る途中、ゴミのひとつでも拾うとか、いいことをしてきましたか?』と聞いています。大黒様は、そういったところをちゃんと見ているんですよ。私自身、人の喜ぶことや、人の役に立つことを心がけてきました。だからこそ、運が寄ってきたんだと思っています」(林さん)

※女性セブン2014年1月23日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
「全国障害者スポーツ大会」を観戦された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月26日、撮影/JMPA)
《注文が殺到》佳子さま、賛否を呼んだ“クッキリドレス”に合わせたイヤリングに…鮮やかな5万5000円ワンピで魅せたスタイリッシュなコーデ
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン
遠藤
人気力士・遠藤の引退で「北陣」を襲名していた元・天鎧鵬が退職 認められないはずの年寄名跡“借株”が残存し、大物引退のたびに玉突きで名跡がコロコロ変わる珍現象が多発
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《スイートルームを指差して…》大谷翔平がホームラン後に見せた“真美子さんポーズ”「妻が見に来てるんだ」周囲に明かす“等身大でいられる関係”
NEWSポストセブン
相撲協会と白鵬氏の緊張関係は新たなステージに突入
「伝統を前面に打ち出す相撲協会」と「ガチンコ競技化の白鵬」大相撲ロンドン公演で浮き彫りになった両者の隔たり “格闘技”なのか“儀式”なのか…問われる相撲のあり方
週刊ポスト
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《「策士」との評価も》“ラブホ通いすぎ”小川晶・前橋市長がXのコメント欄を開放 続投するプラス材料に?本当の狙いとは
NEWSポストセブン
女性初の首相として新任会見に臨んだ高市氏(2025年10月写真撮影:小川裕夫)
《維新の消滅確率は90%?》高市早苗内閣発足、保守の受け皿として支持集めた政党は生き残れるのか? 存在意義が問われる維新の会や参政党
NEWSポストセブン
滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月25日、撮影/JMPA)
《すぐに売り切れ》佳子さま、6万9300円のミントグリーンのワンピースに信楽焼イヤリングを合わせてさわやかなコーデ スカーフを背中で結ばれ、ガーリーに
NEWSポストセブン
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
《安倍晋三元首相銃撃事件・初公判》「犯人の知的レベルの高さ」を鈴木エイト氏が証言、ポイントは「親族への尋問」…山上徹也被告の弁護側は「統一教会のせいで一家崩壊」主張の見通し
NEWSポストセブン
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン