ビジネス

不動産株で上昇期待は「金持ち相手に商売する一部の銘柄」か

 4月の消費税増税を控えて、日本経済の先行きも不透明な中、今年の投資はどんな作戦で臨めばよいのか。経済アナリスト・森永卓郎氏が解説する。

 * * *
 2014年1月からは、証券優遇税制に代わって、NISA(少額投資非課税制度)もスタートしました。各金融機関が必死に勧誘合戦を行なっているので、ご存じの方も多いと思いますが、これを活用しない手はありません。

 ただし、留意点があります。NISA口座で生じた売買損失は、課税される他の口座(一般口座や特定口座など)の収益との損益通算はできず、損失の繰越控除もできません。したがって、頻繁に売買を繰り返して儲けを狙うような投資には向かない制度なのです。

 絶対に活用した方が得だとはいえますが、この口座ではマクロに対応した資産運用、たとえば大型株を仕込んで長期保有するような口座と考えた方が得策ではないでしょうか。投資初心者で何を買ったらいいかわからないという人は、株価指数などへ連動するETF(上場投資信託)を買えばいいと思います。

 一方、投資の知識があり、リスクをとっても大儲けを狙いたいという人は、NISA口座とは別に、通常口座を使った売買で勝負をかければいいでしょう。バブル発生を見越して勝負をかける具体的なセクターとしては、まず狙い目は不動産、金融です。ただし、前回のバブルの時は日本中の土地が値上がりしましたが、今度のバブルはそうはならず、金持ちが欲しがるような地域しか値上がりしない可能性が高いので、不動産株は注意が必要です。

関連キーワード

関連記事

トピックス

シーズンオフをゆったりと過ごすはずの別荘は訴訟騒動となっている(時事通信フォト)
《真美子さんとの屋外プール時間も》大谷翔平のハワイ別荘騒動で…失われ続ける愛妻との「思い出の場所」
NEWSポストセブン
選手会長としてリーグ優勝に導いた中野拓夢(時事通信フォト)
《3歳年上のインスタグラマー妻》阪神・中野拓夢の活躍支えた“姑直伝の芋煮”…日本シリーズに向けて深まる夫婦の絆
NEWSポストセブン
学校側は寮内で何が起こったか説明する様子は無かったという
《前寮長が生徒3人への傷害容疑で書類送検》「今日中に殺すからな」ゴルフの名門・沖学園に激震、被害生徒らがコメント「厳罰を受けてほしい」
パリで行われた記者会見(1996年、時事通信フォト)
《マイケル没後16年》「僕だけしか知らないマイケル・ジャクソン」あのキング・オブ・ポップと過ごした60分間を初告白!
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン
『東京2025世界陸上』でスペシャルアンバサダーを務める織田裕二
《テレビ関係者が熱視線》『世界陸上』再登板で変わる織田裕二、バラエティで見せる“嘘がないリアクション” 『踊る』続編も控え、再注目の存在に 
NEWSポストセブン
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《ベビーカーショットの初孫に初コメント》小室圭さんは「あなたにふさわしい人」…秋篠宮妃紀子さまが”木香薔薇”に隠した眞子さんへのメッセージ 圭さんは「あなたにふさわしい人」
NEWSポストセブン
試練を迎えた大谷翔平と真美子夫人 (写真/共同通信社)
《大谷翔平、結婚2年目の試練》信頼する代理人が提訴され強いショックを受けた真美子さん 育児に戸惑いチームの夫人会も不参加で孤独感 
女性セブン
海外から違法サプリメントを持ち込んだ疑いにかけられている新浪剛史氏(時事通信フォト)
《新浪剛史氏は潔白を主張》 “違法サプリ”送った「知人女性」の素性「国民的女優も通うマッサージ店を経営」「水素水コラムを40回近く連載」 警察は捜査を継続中
NEWSポストセブン
石橋貴明の現在(2025年8月)
《ホッソリ姿の現在》石橋貴明(63)が前向きにがん闘病…『細かすぎて』放送見送りのウラで周囲が感じた“復帰意欲”
NEWSポストセブン
ヘアメイク女性と同棲が報じられた坂口健太郎と、親密な関係性だったという永野芽郁
「ずっと覚えているんだろうなって…」坂口健太郎と熱愛発覚の永野芽郁、かつて匂わせていた“ゼロ距離”ムーブ
NEWSポストセブン
新潟県小千谷市を訪問された愛子さま(2025年9月8日、撮影/JMPA) 
《初めての新潟でスマイル》愛子さま、新潟県中越地震の被災地を訪問 癒やしの笑顔で住民と交流、熱心に防災を学ぶお姿も 
女性セブン