中国側がここまで敏感に反応したのには背景もある。靖国参拝の12月26日は、習近平・国家主席が敬愛する毛沢東・元主席の生誕120周年記念日で、この日午前中、習近平は政治局常務委員6人を率いて天安門広場にある毛主席紀念堂を訪問し、毛沢東の遺体を仰ぎ見て礼拝。その直後に側近から安倍首相の靖国参拝の一報を聞いた。

 北京の外交筋によれば、習近平はさっと顔色を変え、「今夜、党中央外交指導小組(グループ)を招集せよ」と側近に命令したという。その会議で、習近平は「安倍は中国人民の気持ちをまったく考えていない。世界各国の大使を動員して対日攻勢をかけるべきだ」と同席していた楊潔?・国務委員(副首相級)や王毅・外相に命じた。

 それが一大キャンペーンの経緯だが、同筋は「中国にとってはまだまだ序の口だ」と指摘する。尖閣諸島周辺海域などをパトロールする中国海警局は昨年末から今年初めにかけて次々と新しい艦船の建造を指示。来年には、1000トン以上の巡視船が現在の2倍の50隻以上に増え、20年前後には米国沿岸警備隊に匹敵する規模に達する、と中国メディアは報じている。

※SAPIO2014年3月号

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