ライフ

交通事故の7割が自家用車 「運転の神様」が安全の秘訣指南

 2013年の交通事故死者数は4373人で13年連続減少したが、高齢者の死者数は12年ぶりに増加した(警察庁交通局発表)。当事者は多い順に自家用普通乗用車(45.1%)、自家用軽乗用車(24.3%)となっており、ドライバーならいつ事故に遭ってもおかしくない。トヨタの交通安全センター「モビリタ」初代チーフインストラクターであり、車両開発ドライバーの最高峰も務めた“運転の神様”神野(かんの)利夫氏に、アナウンサーの渡辺真理さんが安全運転の秘訣を聞いた。

 * * *
渡辺真理(以下、渡辺):実は私、運転が大好きで、今日は神様に会える! と楽しみにしてきたんです。

神野利夫(以下、神野):いえ、たまたま名字にその文字があるだけで(笑い)。もともとは車両開発ドライバーをやりながら、チャンスをいただいて、のべ6万人もの方々に講習を行なってきました。 そこで私がまずお話しするのは、運転で大切なことはテクニックじゃなくて、“挨拶”ですよということなんです。ポイントは3つあって、人との挨拶、環境との挨拶、そしてクルマとの挨拶です。

 1つ目の人との挨拶ですけど、他人との前にまず自分と挨拶してねと。眠いとか体調悪いときには運転はしちゃいけないんです。そして、歩行者、自転車、オートバイ、そして周囲のクルマもすべて人なんです。人の姿を思えば、例えばすれ違う時の対応も、ぜんぜん違うものになります。2つ目の環境との挨拶とは、天候などをはじめ目的地の情報をあらかじめ調べておくことです。

渡辺:うちは両親がスキーが大好きで、小さな頃からよく連れていってもらったのですが、やはり雪山にいくときは、今日の天気がどういう推移をするか、そしてどのコースを通るのか、慎重な父は必ず調べていました。運転の仕方も、雪道でこうしたらスピンするとか、“急”のつく操作はしないとか運転を覚える前から教えてくれました。

神野:それはいい経験をされてますねえ。そして、3つ目のクルマとの挨拶ですが、クルマって家族だと思うんです。家族だと思えば、病気になったら心配じゃないですか。日頃から、音はどう? においは? 振動はって気になる。

関連キーワード

トピックス

羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
シリアスな役あkら、激しいアクションまで幅広くこなす北村
北村匠海、朝ドラ『あんぱん』で“やなせたかしさん役”として出演か 主演の今田美桜とは映画『東リベ』で共演し強い絆
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
入社辞退者が続出しているいなば食品(HPより)
「礼を尽くさないと」いなば食品の社長は入社辞退者に“謝罪行脚”、担当者が明かした「怪文書リリース」が生まれた背景
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
入社辞退者が続出しているいなば食品(HPより)
いなば食品、入社辞退者が憤る内定後の『一般職採用です』告知「ボロ家」よりも許せなかったこと「待遇わからず」「想定していた働き方と全然違う」
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン
ムキムキボディを披露した藤澤五月(Xより)
《ムキムキ筋肉美に思わぬ誤算》グラビア依頼殺到のロコ・ソラーレ藤澤五月選手「すべてお断り」の決断背景
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン