ライフ

登録必要なペットシッター 無登録営業は100万円以下の罰金

 最近、世間で話題になっているベビーシッターは無資格でも名乗れるが、ペットのお世話をするペットシッターはどうなのか。主宰するCan! Do! Pet Dog Schoolで科学的な理論に基づく犬のしつけを指導する西川文二氏が、ペットシッターの資格について解説する。

 * * *
 三波伸介じゃないけど、「ビックリしたなぁ、もう!」。何にビックリしたかって~と、ベビーシッターには資格もいらないし、登録もいらないんだと。

 そんなに驚くことかなぁ、なんて思ったご貴兄。だってですよ、飼い主のお留守の間に犬や猫のお世話にあたるペットシッターだって、お上(かみ)への登録が必要なんすよ。

 実際には事業所を登録するんすけど、その事業所には動物取扱責任者ってのが必要。で、その動物取扱責任者ってのには、半年以上の実務経験、所定の学校の卒業、所定の資格の取得、のいずれかの要件を満たしてないとなれない。これ、ちゃんと法で定められている。登録せずに営業した場合は、100万円以下の罰金。

 本来、シッター業務ってのは、依頼主の家に出向いて、お世話にあたるもん。施設がなくてもできるんで、個人でやる場合は自宅などを事業所として登録する。

 ペットシッターといっても、お預かり業務まで行う場合は、施設要件はペットホテルと同等のものを要求される。要件を満たしてなければ登録はできない。もちろんお上は、その施設に出向いて要件を満たしているかをチェックする。

 お世話・お預かりしたペットの履歴、施設の清掃履歴なども残さないといけない。しかもですね、こうした施設や各履歴の確認に、抜き打ちでお上がやってきたりする。で、動物の管理や施設が不適切って判断されると、改善の勧告や命令が出され、さらにその先には「もはや営業まかりならん」ってな、御沙汰も控えてる。

 お上が定める安全基準とか、衛生基準とか、そういったもんは人間の方がペットのより厳しい、ってのが世の常。それがですよ、シッターの場合はあべこべだってんだから、これはもう、「ビックリしたなぁ、もう!」でしょ、やっぱり。

※週刊ポスト2014年4月18日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン