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個人投資家 米国株投資の醍醐味と投資手法について解説

 実際に米国株に注目する個人投資家は、どんなポイントに着目し、どんな銘柄を買っているのか。ここでは個人投資家・ゆったり犬さん(30代・男性)が、米国株投資の醍醐味と、自らの投資手法について解説する。

 * * *
 私は2000年代中盤から、国内株、国内不動産、外国株、外国債券、海外不動産の投資信託を買って分散投資をしていました。上昇相場が続いてしばらくは好調だったのですが、サブプライム・ショックで一気にやられてしまい、「これは国際分散投資をしても意味がないな」と感じました。

 そこでたどり着いた結論が米国株投資でした。アップルでもコカ・コーラでも、米国企業なら世界中に展開しているので、それだけで分散の効果は十分あると思ったんです。

 それに、米国が転ぶと、日本や新興国のほうがもっと大きく転ぶことが多いですし、サブプライムやリーマン・ショックからの回復も、震源地の米国経済が一番早かった。これらのことから、米国株に絞るべきという考えに達しました。

 そして、チャールズ・エリスの『敗者のゲーム』やバートン・マルキールの『ウォール街のランダム・ウォーカー』などを読んで、インデックス投資を勉強しました。

 そうした観点から、私のポートフォリオの中心となっているのは、米国株ETF(上場投資信託)の「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VTI)で、現在は資金の85%ほどを集中させています。VTIなら、米国市場のほぼ全銘柄に投資するのと同じ効果があります。しかも米国株にはグローバル企業も多いので、この1銘柄だけで世界中に分散投資できるといっても過言ではない。信託報酬が0.05%と低いのもメリットです。

 それ以外には、金ETFや海外不動産ETF、そして米国株ならではの急成長が期待できる個別株。フェイスブックとツイッターの株を少額買って、将来の大化けに期待しています。

 2013年の運用成績ですが、ドルベースで30.3%、円換算すると62.6%のプラスと、十分な成果となりました。

 今後は資産をより分散するため、米国不動産ETFが今より2割下落したら、買っていこうと思っています。また、米国の長期金利が現在の約2%から4%に上がるようなら、米国債券ETFも拾っていきたいですね。今は安くなるのを待っているタイミングです。

 基本的には購入は3か月に1回くらいです。3か月ごとに配当金がもらえるので、その資金を新規購入に充てて、リバランスするようにしています。

◆ゆったり犬さん(30代・男性):株で稼いで田舎で生活することを目標にインデックス投資を実践中。株式ブログ村の米国株ジャンルで人気ランキング2位のブログ「都会で稼いで、田舎で使う」(http://yuttari264.blog130.fc2.com/)を更新中。

※マネーポスト2014年春号

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