ビジネス

リスク制御しながら年20%リターンが期待できる投資対象は?

“お金のお医者さん”として知られる「家計の見直し相談センター」の藤川太氏がお金に関する固定観念を解きほぐす『マネーポスト』の連載「お金持ちの方程式」。今回はより高いリターンを狙うための運用方法について、藤川氏が解説する。

 * * *
「年収500万円でも億万長者を目指せる」をテーマに続けてきた本連載もいよいよ佳境に入ってきました。前回は「殖やすお金」の基本的な運用術として、投資対象を広げる「国際分散投資」と時間を分散する「ドルコスト平均法」を組み合わせることで安定的に年率5%のリターンを狙う手法を紹介しました。

 しかし、それはあくまで基本にすぎません。投資対象を分散すればするほど、その利回りは平均に近づいてしまいます。年収500万円で資産1億円を目指すためには、貯蓄率10%で毎年10%のリターンを長期間コンスタントに叩き出すことが必要となり、それだけではどうしても足りません。

 より高いリターンを狙うのであれば、それ相応のリスクをとって、分散ではなく、「集中投資」する必要があるのです。そう聞くと、いかにも危なっかしい投資先を探してこなくてはならない気がするかもしれませんが、そうではありません。実は平均以上のリターンが期待できて、リスクのコントロールも両立できる方法があります。

 それが「相場のひずみ」を見つけ出して集中的に投資するというやり方にほかなりません。本来ならあり得ないほどの安値で仕込むことができれば、年率20%以上の運用は十分可能です。それさえできれば、たとえある年の運用利回りが5%にすぎなくても、平均して年率10%以上の運用率が達成できる計算が成り立つわけです。

 では、リスクをコントロールしながら年率20%以上の高いリターンが期待できる投資対象とは何なのでしょうか。

 その代表格が「不動産投資」といえるでしょう。不動産投資というと、少なくとも数千万円、場合によっては億を超える元手がかかるうえに、値動きの変動が激しい「ハイリスク・ハイリターン」の代名詞のように思われる方も少なくないと思います。

 しかし、不動産は株式のように市場で取引されて価格が決まるものではなく、売り主と買い主による「相対取引」が基本です。そのため、一般的な相場とはかけ離れた「相場のひずみ」が大きい商品といえるのです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

本格的に中国進出をめざすならば…(時事通信フォト)
《年内結婚報道》橋本環奈と中川大志の「結婚生活」に立ちはだかる“1万kmの距離” 2人の異なる“海外進出の希望先”
週刊ポスト
「池田温泉旅館 たち川」の部屋風呂に「温泉偽装疑惑」。左はHPより(現在は削除済み)、右は従業員提供
「水道水にカップ5杯の重曹を入れてグルグル…」岐阜県・池田温泉「高級旅館」の部屋風呂に“温泉偽装”疑惑 ヌルヌルと評判のお湯の真実は…“夜逃げ”オーナーは直撃に「誰からのリークなの? それ」
NEWSポストセブン
これまでジャズ歌手などとしても活動してきた参政党・さや氏(写真/共同通信社)
参政党・さや氏、歌手時代のトラブル証言 ジャズバーのママが「カチンときて縁を切っちゃいました」、さや氏は「そうした事実はない」…真っ向食い違う言い分
週刊ポスト
もうすぐ双子のママになる。Numero.jpより。
Photos:Mika Ninagawa
中川翔子3年にわたる不妊治療と2度の流産を経験 。 双子の男の子のママになる妊婦姿を披露して話題に
NEWSポストセブン
錦織圭とユニクロの関係はどうなるか(写真/共同通信社)
「ご本人からの誠意ある謝罪があった」“ユニクロ不倫”錦織圭、ファーストリテイリング広報担当が明かしたスポンサー契約継続の理由
週刊ポスト
趣里と父親である水谷豊
《女優・趣里の現在》パートナー・三山凌輝のトラブルで「活動セーブ」も…突破口となる“初の父娘共演”映画は来年公開へ
NEWSポストセブン
岐阜の「池田温泉旅館 たち川」が突然の閉鎖、事業者が夜逃げした(左は旅館のInstagramより)
【スクープ】岐阜県の名所・池田温泉の人気旅館が突然の閉鎖 町が運営委託した事業者が“夜逃げ”していた! 町長からは228万円の督促状、従業員が告発する「オーナーの計画」 給料も未払いに
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏は2017年にダブル不倫が報じられた(時事通信フォト)
参院選落選・山尾志桜里氏が明かした“国民民主党への本音”と“国政復帰への強い意欲”「組織としての統治不全は相当深刻だが…」「1人で判断せず、決断していきたい」
NEWSポストセブン
オンカジ問題に揺れるフジ(時事通信)。右は鈴木善貴容疑者のSNSより
止まらない「オンカジドミノ退社」フジテレビ社内で話題を呼ぶ
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《元人気芸妓とゴールイン》中村七之助、“結婚しない”宣言のルーツに「ケンカで肋骨にヒビ」「1日に何度もキス」全力で愛し合う両親の姿
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《まさかの“続投”表明》田久保眞紀市長の実母が語った娘の“正義感”「中国人のペンションに単身乗り込んでいって…」
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【スクープ】大谷翔平「25億円ハワイ別荘」HPから本人が消えた! 今年夏完成予定の工期は大幅な遅れ…今年1月には「真美子さん写真流出騒動」も
NEWSポストセブン