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DeNA中畑監督 若手を育てる手腕に「球界屈指の名将」評出る

 就任3年目を迎えた横浜DeNAベイスターズの中畑清監督。昨年は、チームを6年ぶりに最下位から脱出させ、今年は初のクライマックスシリーズ進出を狙っている。昨年のブランコ、ソーサ、今年の久保康友、尚成、バルディリスなど大型補強も目立つが、その陰で着実に若手が育っている。スポーツライターはこう話す。

「昨年は就任当初から目にかけていた、俊足強打の梶谷隆幸が8月以降に大ブレイク。荒波翔は2年連続ゴールデングラブ賞。山崎憲晴はショートに定着した。投手では、2年目の井納翔一が開幕から好調。あとは、松井秀喜並みの大砲と期待している筒香嘉智が覚醒すれば、中畑監督の思いは成就するでしょう」

 DeNAのスタメンに名を連ねる日本人選手は、いずれも生え抜き選手ばかりだ。これが、中畑監督の若手操縦術がうまくいっているあらわれだという。

「アメとムチの使い方が上手い。昨年、セカンドなのに二塁のベースカバーに行かなかった梶谷には『愛してやまない選手だけど、野球人としていいワケの立たないミス。それぐらい大きい出来事。チームとしてのけじめがつかないので決断した』と二軍落ちを命じ、座禅を組ませた。その後、梶谷は人が変わったように打ち始めた。

 期待して試合で使っても使っても結果を残せない筒香には、『10年に1人の逸材と周りに言われて、本人もそういう意識があるんじゃないか。打率2割1分でクリーンアップみたいな顔をしてふざけるな』と言い放ち、昨年の秋季キャンプのメンバーから外した。

 すると、筒香は目の色を変え、キャンプ、オープン戦で大爆発。開幕してからは不振が続いたものの、4月中旬から調子を取り戻し、12日のヤクルト戦では『5番・サード』で試合を決める逆転2ラン。翌日には、プロ入り2度目となる4番でスタメン出場するなど、着実な成長を見せている。

 期待の若手と言われて、芽が出ずにプロ生活を終える選手は数え切れないほどいる。そのなかで、中畑監督は場面に応じて、対応を上手に変えて、選手の能力を最大限に見極めている。若手を育てることに関しては、球界屈指の名将といっても過言ではない」(スポーツライター)

 あとは結果がついてくるのを待つだけだが……。

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