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小中学生のLINE利用の現状 「サッカーしに行こうぜ」など

 日本国内で約5000万人のユーザーがいる無料通話アプリ「LINE」。そのうち12~19歳の利用者が全体の13.9%を占め、若年層からも大きく支持されている。とはいっても、最近では小中学生でもスマホユーザーが増えており、LINE依存が問題視されるケースもある。

 実際に小中学生たちは、どのようにLINEを利用しているのか。4月に中学1年生になった神奈川県在住のタツキ君は、LINEの画面を開いて、普段の利用法を教えてくれた。

「中学入学と同時にスマホを買ってもらいました。(LINEのアプリを起動させながら)こんな風にグループがたくさん作られています。入学してすぐに、うちの中学校のグループに招待されて、メンバーは今のところ49人。

 あとは、サッカーチームのグループが多い。学校には携帯持って行けない規則になっているので、家に帰ってすぐにLINEで連絡して、『サッカーしに行こうぜ』っていう連絡を取り合っています」(タツキ君)

 他にもたくさんのグループが登録してあるタツキ君のLINE。基本的には1対1よりも、複数人との会話で利用するケースが多いようだ。LINEの連絡先交換は、IDではなく「ふるふる」(お互いの端末同士を近づけて小刻みに振る友だち追加機能)で行なっているという。

「あとは、グループに参加している友達に連絡を取りたいときは、そこからトークを選んで連絡したり。電話番号を知らなくても連絡が取れるから楽です。でも、中学のグループは1日中通知が来て、自分と関係ない話が流れてくるから、退会したいな、って思っているところです」(同前)

 また、小学6年生の弟をもつ都内の高校生リサさん(15歳)は、弟が小学校の友人とLINEで“遊ぶ”様子を教えてくれた。

「うちの弟は塾の友達といつもLINEで遊んでいます。でも面白いことに、文章を送っているわけじゃないんですよ。無料のスタンプをたくさんダウンロードして、それを超連打して遊んでるんです(笑)。

 多分ゲーム感覚なんだと思う。すごい速さでスタンプがババババッっと流れてくるのが面白いんだと思います。気に入っているのは怒っているムーンとブラウン(※どちらもLINEの公式キャラクター)だと言っていました」(リサさん)

 ネットリテラシーの低い若年層には危険性が指摘されることも多いコミュニケーションアプリだが、小中学生なりの楽しみ方を見出している例も少なくないようだ。

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