定年を迎えた夫が家の中でダラダラして困っているという女性も多いはず。神奈川県に住む女性・Mさん(62才)が、64才の夫への愚痴をぶちまける。
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定年してからというもの、ゴロ寝夫が体を起こすのはご飯とトイレのときだけ。体重は「半年で5kg太った」と言うけど私の見たところ、それどころじゃない。どう見ても泳げないトドか、アザラシよ。
スポーツジムは入会だけして、ほとんど通わず、犬の散歩を頼めば「知らない人から声をかけられるのが苦痛」と言って三日坊主。
「いい加減にしてっ。そんなことしてるなら、何か資格でも取れば!」と、私の剣幕に驚いたのか、夫はさっそくパソコンを開いて調べもの。
「よしっ。マンション管理士、管理業務主任者、宅建。この3つがあれば、不動産業者に再就職できるらしいぞ」と。運がよければ、1年で全資格が取れるというから、それなら私だって応援しちゃう。おかずも1品、つけちゃうわよ。
でも、それからが悪い。昼食後、1時間ほど本に向かったと思ったら「ちょっと昼寝する」と寝室へ。ちょっとどころじゃないのよ。夕方、私が買い物から帰ってきてもまだ寝てるんだから。
「寝てて資格取れるの?」とイヤミを言うと「お前はなんにもわかってないな。昼寝をしたほうが効率がアップするのは、常識だぞ」だって。
だけど、それはせいぜい20分でしょう? 本気になって3時間も寝てどうするのよ。
案の定、夜眠れなくて「う~う~」と唸ってるから起こしたら「勉強しすぎて、不眠症かも~」って、また元のアザラシに後戻り。あ~あ。
※女性セブン2014年5月22日号