サラリーマン家庭は、税金が給料から天引きされているから「節税は無関係」と、あきらめていませんか? 2014年の確定申告から、スーツ代やキャバクラ代などまで対象になった「特定支出控除」を味方にすれば、家計の負担が軽減されるという。
105円の水が108円に変わり、毎日の買い物の合計が少しずつ上がっている。1か月の合計だと、1000円、1万円単位の負担に。給料は増えないのに、税金だけかさむと悩んでいる人も、あきらめてはいけない。
「会社の経費で落ちない自己負担分を税金の対象から外す『特定支出控除』を使えば、万単位で税金が戻る可能性が充分にあります」と話すのは、税理士の岩松正記さん。
「しかも、2013年分(2014年に申告)から対象範囲に、スーツなどの衣服費、得意先への接待費や交際費が追加され、利用しやすくなりました。
1年分のレシートか領収書、会社の認定書などがあれば確定申告できます。サラリーマン家庭の場合、還付申告になるので、確定申告期間が終わった2013年のレシートさえあれば、今からでも控除対象になるんです。
また、来年の申告には、今からレシートを取っておくことが重要ですよ。そのためには、夫の仕事用のスーツやカバンなどを買うときに、妻が夫の名前の宛名の領収書かレシートを取っておき協力することが大切です」(岩松さん)
※女性セブン2014年5月29日号