ライフ

ショッピングをレジャー代わりにする家はお金が貯まらない

 1家族が1日に使うお金の平均は、平日の5200円に対し、土曜日は6300円、日曜日は6100円(総務省「全国消費実態調査」)。週末は平日より2割ほど多くお金を使う傾向にある。家計の明暗を分けるのもまさにここ。全国100人の既婚女性に5月下旬、“週末の過ごし方”についてアンケートをとってみると、貯金100万円未満の家庭と、貯金100万円以上の家庭とでは、消費行動に大きな差があったという。

 貯まる家庭も貯まらない家庭も、実は週末に外出する頻度や行き先に大きな差はない。アンケートによると、貯金額によらず、約6割が「ほぼ毎週」または「2週間に1度」週末に出かけ、8割強は「大型ショッピングモールなどの商業施設」を訪れていることがわかった。

 だが、細かく取材すると、その滞在時間や支出の内容には違いがある。

“なぜか貯まらない一家”代表の主婦・牧村直子さん(仮名・神奈川県在住・34才)は、年収600万円ながら貯金額は50万円前後をいったりきたり。週末の買い出しはつい緩みがちになるという。

「夫が運転する車で朝から大きめのスーパーをはしごして、昼からはホームセンターに。雑貨店や100円ショップ、趣味の園芸コーナーなどにも立ち寄って、物色してしまいます」(牧村さん)

 特にお目当ての品があるわけではないが、セール品を見つけるとつい手が伸びてしまう。「予定外の買い物で、週1000~2000円は余計に出費しているかも」(牧村さん)

 節約アドバイザーの丸山晴美さんは、大型ショッピングモールでの買い物にこう注意を促す。

「ありがちなのが、ショッピングをレジャー代わりにするパターン。必要な買い物だけで済めばいいのですが、子供は娯楽施設を見れば遊びたがるし、大型で広いと歩くのに疲れ、フードコートで休憩するなど、余計な出費が膨らみます」(丸山さん)

 さらに、夫が一緒だと荷物を気にせず買い物できるからと、必要以上に買ってしまう傾向も。

 一方、貯金が500万以上ある“貯まる一家代表”の主婦・金子まゆみさん(仮名・京都府在住・30才)は、週末の買い物の仕方が全く異なる。

「まず事前にチラシを読んで、1週間分の献立をイメトレ。特売品と必要な食材以外は買いません。必ず無料で遊べる子供の広場が併設されているところに行き、そこで夫に子供を見てもらっている間に私が買い物。寄り道せず帰る、というパターンが多いです」(金子さん)

※女性セブン2014年6月12日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト