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スマホ裏単語 知らなくても時代遅れではないと専門家が指摘

「今、LINEなどで使われている単語が全然わからない!  みんな使ってるのかしら…」と、焦ったり疑問に感じている人は多いはず。

「新しい単語が作られていくのは、昔からある現象です」と話すのは、社会言語学者で、一橋大学国際教育センター教授の石黒圭さん。

「ただし、ここで紹介している単語は、LINEなど限定されたコミュニティーの影響を受けているので、従来の単語とは産出が異なります。たとえ知らないからといって、時代遅れというわけではありません」(石黒さん)

 でも、知らないよりは知っていたほうがいい…?

「あるメディアに依存して生まれた言葉は、一過性の流行語となることが多いので、どんどん新しい言葉に変わってしまいます。ただし、“とりあえずまあ”の略である“とりま”など、使用するメディアを問わないものは、言葉の変化として広く受け入れられる可能性が高そうです」(石黒さん)

 では、スマホで使われる単語をいくつか紹介しよう。

■ブロッコリー
【読み】ぶろっこりー
【意味】LINE上で指定した友達からの連絡を拒否することをブロックと呼び、それが変化した言葉。「おそらく“ブロック”を、語感が似た野菜の“ブロッコリー”にかけてシャレたのでしょう」(石黒さん)。同時に多数の友達をブロックすることは“ブロッコリー大会”という。
【使用例】○○ちゃんのこと大好きだからブロッコリーなんてしないよ♪

■OCです
【読み】おーしーです
【意味】「おいしいです」の略語。YouTubeなどに投稿されている食品レビュー動画に使われていた言葉。実際には「おいしい」と言っていたのが、「OC」と聞こえたことからTwitterなどで拡散したと思われる。
【使用例】まったりとした味わいが口の中に広がり、とってもOCです。

■既読ぶっち
【読み】きどくぶっち
【意味】LINEはメッセージを読むと、相手に「既読」と通知される。すぐに返事をせずに放置しておくことをこう呼ぶ。既読スルー、KSとも。「“既読”とサボるの意の“ぶっちする”を組み合わせて新語めかしたものです」(石黒さん)。
【使用例】朝、LINEしたのに1日中既読ぶっちされちゃった。

■個チャ
【読み】こちゃ
【意味】個人チャットの略語。LINEなどで1対1の会話を行うこと。また、LINEなどでは、複数人とチャットができるグループチャットがあり、それも「グルチャ」と略される。
【使用例】ちょっとグルチャじゃ話せないことがあるから、個チャにしようよ。

※女性セブン2014年6月26日号

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