全国の20歳~79歳の男女に理想の家族の住まい方について聞いたところ、「祖父母と近居」、つまり三世代同居はしないが近くで暮らすことを理想とする人が31.8%にものぼった(内閣府・平成25年度「家族と地域における子育てに関する意識調査」調べ)。
また、同調査では子どもが小学校に入学するまでの間、祖父母が子育てに参加して手助けすることについて8割近くが望ましい(「とてもそう思う」と「ややそう思う」の計)としている。
『サザエさん』や『ちびまる子ちゃん』にみられるような祖父母、両親、子どもが同居する三世代同居は、祖父母の子育ての知恵を次世代へ継承しやすい側面もあるが、世代による価値観の違いなどからトラブルも起きやすい。
いまどきは、祖父母世代も自分たちの生活を乱されたくないという気持ちも強い。お互いの生活を尊重しながら、コミュニケーションもとりやすい最適な方法「近居」というスタイルが、支持を集めているのだろう。