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三菱製鋼元社員の3億円横領事件 その手口と発覚の理由とは

 6月25日、大手鉄鋼メーカー・三菱製鋼から子会社に出向して経費支払用クレジットカード管理を担当していた元社員の山本英成・容疑者(45)が、退職者のカードを使ってロレックスの腕時計など800万円分の商品を不正に購入した容疑で逮捕された。

「同様の手口で東京・北千住近辺のキャバクラで豪遊を繰り返し、三菱製鋼は約6年間で詐取された金額をおよそ3億円としている」(捜査関係者)というからまさに桁違い。同社関係者は山本容疑者についてこう語る。
 
「職場での振る舞いは巨額の横領をした人間にはとても見えなかった。もともとは営業セクションにいたけれど体調が優れずにそこを外れ、派手な夜遊びとは無縁の無理のない仕事に回っていたくらいですから。
 
 手口は不正に使ったカードの請求書が送られてきたら、それを破棄して他の社員のカードの請求額に少しずつまぶして水増し。カード会社との決済の帳尻を合わせていました。上長は改ざんされた請求書しか見ておらず不正が長期にわたった。結局、本人が本物の利用明細を職場でシュレッダーにかけているところを咎められて発覚しました」

※週刊ポスト2014年7月25日号・8月1日号

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