ライフ

残業代ゼロでも退職不可 ブラック企業勤務夫に妻は何すべき

 数々の修羅場をくぐり抜けてきたジャーナリストの山路徹氏(52才)が、女性セブン読者のお悩みに応えます。今回は、夫がブラック企業に務めているという奥様からの相談です。

【読者からの相談】
 夫の会社がブラック企業のようです。毎日、深夜帰宅なのに残業代ゼロ。仕事を辞めたいと上司に言ったらしいのですが、なかなか辞めさせてくれないようです。毎日、疲弊して帰ってくる夫を見て、私もなんとかしてあげたいのですが、どう対応すればいいのでしょうか。(35才・パート)

【山路徹のアドバイス】
 今のご時世、若者の就職難も深刻ですから、仕事がきつくてもなかなか会社を辞めることはできないのが現実。

 だんなさんも上司に辞めたいと言っているようですが、実際はそんなに強く言えていないのかもしれません。やはり家族を守るためには働き口を確保しておきたいもの。今の会社を辞めたところで、すぐに再就職できるわけではない。そんなことをだんなさんがいちばんわかっているからこそ、毎日、疲れながらも会社に行っているはず。

 それにブラック企業といえども、能力のない人間が「辞めたい」と言えばすぐに辞めろと言うはずでしょうから、あなたのだんなさんはそれだけ腕を買われているのだと思います。

 われわれの仕事だって労力の割には賃金がともなってないことも多いですし、フリーランスなら深夜まで仕事をしたって残業代ゼロ。それでもやっていけるのは、自分たちがこの仕事を好きだからなんだと思います。

 今はブラックじゃない企業のほうが珍しいのかもしれません。ただ、体を壊してまで仕事を続けるというのも、違うと思う。

 あなたができることは、とにかく疲れて帰ってきただんなさんにやさしくすること。そして本当にだんなさんがつらくて、心身を害するようなら、「辞める」という後押しをしてあげてもいいと思います。

「私もパートで頑張るから、あなたも少し休んで好きな仕事を探しましょう」と奥さんから言われれば、だんなさんもどれだけ励みになるかわかりませんよ。

※女性セブン2014年7月31日・8月7日号

関連記事

トピックス

高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
阿部なつき(C)Go Nagai/Dynamic Planning‐DMM
“令和の峰不二子”こと9頭身グラドル・阿部なつき「リアル・キューティーハニー」に挑戦の心境語る 「明るくて素直でポジティブなところと、お尻が小さめなところが似てるかも」
週刊ポスト
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン