国会閉会後からこの8月にかけて衆参合わせて107人の国会議員が海外視察に参加している。繰り返し批判され見直しが叫ばれる海外視察だが、彼らは相変わらず楽しそうだ。Facebookでローマの「真実の口」に手を入れた写真を公開した自民党の石井準一参議院議員らがイタリア、スペイン、トルコで訪れたスポットを列記しよう。
●7月11~13日/イタリア バチカン、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会(真実の口)、古代ローマ時代の遺跡「フォロ・ロマーノ」、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂、カピトリーノ美術館
●7月13~15日/スペイン レアル・マドリードの本拠地「サンティアゴ・ベルナベウ・サッカースタジアム」(芝生に降りて記念撮影、選手たちの更衣室も見学)、フラメンコショー
●7月15~17日/トルコ 東ローマ帝国時代に建設された大聖堂「アヤ・ソフィア」、ボスポラス海峡
──各地で現地要人との会談などが行なわれたが、観光がメインではないかと疑わざるを得ない。
石井議員の事務所は「取材にはお答えしません」と回答するのみだった。国民のカネを使っておきながら堂々と説明できない視察とは、一体どんなものなのだろう。
※週刊ポスト2014年8月29日号