今年の夏も連日猛暑が続いているが、時々やたらと厚着のオバサンを見かけますよね。『ヒルナンデス』(日本テレビ系)などで活躍するファッションプロデューサーの植松晃士さんが、この猛暑の中で厚着を続けるオバさんの真相に迫ります。
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皆さま、ご機嫌よう!
そして鳥取県の皆さま、おめでとうございます! 来年6月、スターバックス鳥取1号店のオープンが決まったそうですね。これで47都道府県すべてにスタバが出揃うわけですが、一部では“スタバのない県”というブランドを失うことを惜しむ声もあるとか。乙女心…ではなく、県民心は複雑です。
一方で日本列島は毎日うだるような暑さが続いています。あっちでもこっちでも、ふうふう言いながらお扇子を使うオバさんたちの姿は、もはや風物詩。
でね、私は気づいてしまったんです。扇子を使うオバさんに限って“必要以上の重ね着をしている”ことに。
「その格好では暑いのも当然。扇子を使う前に、一枚、お脱ぎになったら?」と言って差し上げたいけど、彼女たちには「脱げない理由」がある。それは体形カバー。
どれほど暑くても二の腕は出したくないし、脚も出したくない。だから重ね着になってしまうのはわかるけど、このとんでもなく見苦しいコーディネート、想像つくかしら。
チュニックじゃないのよ。チュニックより長い膝上丈だもの。多分、ワンピースとして売られているものなんだと思う。でもそのまま着るにはちょっと短いので、「これにズボンを穿けば、お尻も隠せて一石二鳥」という発想なのでしょうね、多分。
素敵なワンピースなら、少々短くても着てみたいわよね。でも、ズボンを重ね着するのはあり得ません。せめて、膝下丈のレギンスを合わせてほしいもの。
しかもね、そういうオバさんて、決まって黒を着ているの。額から流れ落ちる汗とともに、いっそう暑苦しい空気を醸し出しているんです。
※女性セブン2014年9月4日号