ライフ

数十年ぶりに同窓会出た女性 「思い出壊すな」と男性陣激怒

 夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回は寄せられたのは、靴メーカー勤務のご主人(53歳)。奥様(51歳)とは今年が銀婚式です。

 * * *
「婚前契約」は、アメリカに赴任していた先輩からすすめられたんです。もう25年前ですけどね。まずは「離婚した際の財産分与」。その流れで「法事以外での里帰りは年3回まで」「基本的に一番風呂は夫」「晩御飯のおかずは5品目」など10項目の契約を結びました。最初は守っていた妻ですが、結婚して15年目ぐらいから頻繁に里帰りするようになり、晩ご飯のおかずは1~2品に。お風呂も僕が帰宅する前に入ってます。

 あまりに守らないので、「こんなんだったら財産分与の契約も破棄するぞ」と注意すると、「友達に聞いたら、夫婦の生活についての契約は一方的に破棄できるけど、財産分与の契約は破棄できないんですって」。痛いところを突いてきます。

 結局、契約のうち9項目まで破った妻。唯一「同窓会に行かない」が残ってました。これは、同窓会は不倫につながるからと妻の方から設定した契約です。ところが先日、数十年ぶりに妻に同窓会の知らせが。

「私、出席するわ。初恋のY田くんにも会いたいし」
「不倫での離婚の場合、相手から慰謝料の請求ができるんだぞ!」
「でも、慰謝料払っても、財産分与の額の方が多いもんね……今夜は私、帰らないかも」

 そういって出かけた妻でしたが、2時間もしないで泣きながら帰ってきました。「Y田くんったら酷いの。私の姿を見て『僕の思い出を壊さないでくれよ! もう帰れば?』だって」。妻はお泊まりがなく、私は笑いが止まりませんでした。

※週刊ポスト2014年9月19・26日号

関連記事

トピックス

靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン