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乳児死亡『ズンズン運動』団体の近隣住民「まるで怪しい宗教」

 今年6月、子育て支援のNPO法人の関西事務所(大阪市淀川区)で、生後4か月の男児が同NPO代表のA子さん(57才)から『ズンズン運動』という赤ちゃんマッサージを受けていたところ呼吸が停止し、その後死亡するという痛ましい事件が起きた。

『ズンズン運動』では、A子さんは、正面を向いている赤ちゃんの頭を両手でつかむと、真後ろを向かせるように150度近くひねり、さらにその状態で体をゆすったという。

 家族や近隣とのいざこざが絶えなかったA子さんだったが、それでも不思議なことに、彼女の元には遠方からも赤ちゃんを連れた女性たちが多く訪れていた。そのほとんどが30代後半以上。やっと授かったわが子を思う気持ちにあふれていたようだった。

「子供がアレルギーで、手を尽くしても治らなくてやってきたとか、本当にわらにもすがるような切実な思いでA子さんを頼る人もいたみたいです。ただのマッサージなのに、どうして? と思って、私、A子さんのところにやって来たある女性に“あなた、どうしてここへ来ているの?”と聞いたことがあったんです。

 すると“ここの先生(A子さん)は、イルカとお話ができて、先生のこの水を飲めば、子供の体がよくなるんです”と答えたんです。私は“あっ、これはまるで怪しい宗教だな、洗脳されているよ”と咄嗟に思いましたね」(近隣住民)

 A子さんのブログには『伏流水』という名前が登場していた。そこには、

《無理なくやせたり、体温が上がった人もあり、デトックス効果があったり、人それぞれ、その人に合った変化が現れてくるようです》

 と、まるで“万能の水”のように綴られていた。

「着物のような上着を一枚羽織って下は木綿のズボン、下駄の音を響かせながら歩くA子さんの姿は、なんとなく宗教の教祖みたいに見えることもありました」(近隣住民)

※女性セブン2014年7月10日号

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