ビジネス

若者のイヤホン通話が増加 iPhone6など大型スマホが後押し

 iPhone6と6Plusの売れ行きが好調だ。6で4.7インチ、6Plusで5.5インチの大きさに否定的な意見もあったが、各キャリアの売れ筋ランキング上位をiPhoneが独占する状態が続いている。大きいのはiPhoneだけではない。これから発売予定のAndroid端末の新モデルも軒並み5インチを超えている。これら大きすぎるスマホを電話機として使うため、現実的な選択肢として、本体にさしたイヤホンを受話器にする「イヤホン通話」が注目を集めている。

 イヤホン・ヘッドホン専門店の「イーイヤホン」にも、機種変更でスマホが大きくなったことをきっかけにイヤホンを選びに来るユーザーが少なくない。

「スマホが大型化するとともに、イヤホンが必要不可欠なものになっていくのは間違いないと思います。もともと音楽に関心が高い人に限らず、イヤホンは欠かせないものになっていると感じています。

 今や大きな画面と高音質はスマホに欠かせないため、対応する周辺機器も充実してきました。以前は付属イヤホンが壊れたときの買い替え需要が多かったのですが、最近は自分に合った音がよいものを探される方のほうが多いです。店舗がある秋葉原では、イヤホンで通話している人もみかけますよ」(イーイヤホンを運営する株式会社タイムマシン広報・松田信行さん)

 実際に通話時にイヤホンを利用する人は、PC等もあわせた昨年9月の調査だが「本体にヘッドホン・ヘッドセットをつなぐ」と「本体にイヤホンをつなぐ」が各3.5%にすぎなかった。しかしスマホで通話する人の3割弱、とくに若年層ほどヘッドホン・イヤホンを通話時に使用したいと答えてもいる(マイボイスコム調べ)。5.5インチのiPhone6Plusが出現するより前の段階でも、潜在的にはイヤホン通話を望む人が少なくなかったのだ。

 これまで、イヤホンで通話する人に世間の目は冷たかった。電話機が耳元にない状態で話す様子が「変に思われそう」「はたから見ると滑稽にみえる」と気にするあまり、イヤホンをしているのに耳元にスマホをあてて使用する隠れイヤホン通話者もいた。しかし、それは少数派だったこれまでの話だ。スマホの大型化で受話口と送話口が耳と口の位置に合わせづらくなったのだから、堂々としたイヤホン通話の利用者が増えると考えられる。

関連キーワード

トピックス

10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
ヒグマが自動車事故と同等の力で夫の皮膚や体内組織を損傷…60代夫婦が「熊の通り道」で直面した“衝撃の恐怖体験”《2000年代に発生したクマ被害》
NEWSポストセブン
対談を行った歌人の俵万智さんと動物言語学者の鈴木俊貴さん
歌人・俵万智さんと「鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴さんが送る令和の子どもたちへメッセージ「体験を言葉で振り返る時間こそが人間のいとなみ」【特別対談】
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン