「カープは選手の年俸総額が12球団中最低の20億円程度。徹底的なコストカットで安定した収益を叩き出す経営スタイルは確立できたが、マエケン(前田健太投手)の大リーグ移籍問題をはじめ、有望なスター選手がどんどん他チームに流れれば、人気を維持するのは難しい。
カネをかければいいという問題でもないが、球団の黎明期に地元の電力・電鉄会社やマスコミなどがこぞって出資していたように、多くの企業にスポンサー支援を仰いだほうが広島経済全体の活性化にもつながる」(スポーツ紙記者)
幸い、マツダは前3月期で過去最高益を計上するなど業績は絶好調。新型の『デミオ』が2014~15年の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」に選出されるなど勢いづいている。
仮に、マツダがカープとの連携をさらに深めて積極的な財政支援を行えば、“常勝チーム”を狙う選手補強の原資にもなる。果たして、松田一族は「広島東洋カープ」の未来像をどう描いているのだろうか。