キウイ100グラムあたりに含まれる食物繊維は、不溶性が1.8グラム、水溶性が0.7グラム。バナナだと不溶性が1.0グラム、水溶性が0.1グラムとなっており、キウイにはバランスよく両方の繊維が含まれている(「日本食品標準成分表」2010より)。
さらに主要フルーツの栄養素充足率スコアを比較すると、キウイは高栄養密度フルーツであることがわかる。栄養素充足率スコアとは、可食部100グラムあたりに含まれるビタミンC、B1、食物繊維など主要17要素の栄養素の割合のこと(米国農務省の数値及び推奨量により算出)。算出された数字を比べると、りんごは1.8、バナナは4.9、ブルーベリーが2.9でオレンジは8.1であるのに対し、キウイは11.4ととびぬけて高いからだ。
厚生労働省が示している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によれば、食物繊維は1日あたり男性は20グラム以上、女性は18グラム以上が目標値となっている。ところが、平成24年「国民健康・栄養調査結果の概要」によると、20歳以上の食物繊維摂取量は1日あたり14.8グラム。4~5グラム足りていない。だが、高栄養密度フルーツのキウイなら、1個に約2.5グラムの食物繊維を含んでいるので、1日2個で補える。
野菜中心の生活を送っているのに便秘がちだという37歳の女性が、1日にキウイフルーツ2個を食べる生活を14日間試したところ、便通に大きな効果が出た。
「1週間出なかったのに、キウイを食べ始めたら3日に1度になり、続けていると7日目には2日に1回出るようになりました。お腹の張りがとれてラクになり、トイレの後はスッキリ幸せを実感しています。14日目には、肌の調子もよくなってきたような気がします。これからも続けて食べ続けます」
打ち明けづらい便秘の悩みが、キウイを食べ続けて人知れず解決できるならば、願ってもないやり方ではないだろうか。