北尾:刺身とかなくても、うどんのトッピングだけで十分気楽に飲める。
えのきど:居酒屋にもファミレスにもちょっとした敷居の高さがありますけど、山田うどんには一切ない。若いウェイトレスじゃなくて、おばちゃんが接客してくれるところも良いですね(笑い)。格好をつける必要がない。
それから基本的には食事をする場所なので、飲み屋よりも集まりやすいところがある。
北尾:そう、最近は飲まない奴も多いから「居酒屋で集まろう」という誘い方をすると、結局いつも酒好きのメンバーだけになってしまう。だけど、「山田で集まろう」っていうと飲まない奴も参加しやすい。居酒屋だと飲めない人間はなんとなく肩身が狭いけど、山田ならむしろ飲まないほうが普通という印象があるから、気にせず来られる。
東京・蒲田店では生ビールと冷や奴、キムチ、枝豆から一品選べる「生ビールセット(690円)」が大人気だというけど、ちょい飲みブームとともに「山田飲み」も今後広がっていくんじゃないかな。
撮影■渡辺利博
※週刊ポスト2014年11月28日号