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スマホやパソコンの家計簿から「手書き」に戻る主婦が急増中

 円安の影響による値上げラッシュや消費税アップで家計が厳しくなる中、カリスマ講師・細野真宏氏による『つけるだけで「節約力」がアップする家計ノート2015』(小学館)が発売即10万部超の大ベストセラーになっている。家計管理の王道である家計簿が続くためのコツを、経済のスペシャリスト細野氏にズバリ聞いた。

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 家計簿というと、「計算が面倒ですぐ挫折してしまう」と感じられるかたも多いでしょう。確かに、1円単位の細かい数字をあわせるのは大変ですよね。

 そんな時は思い切って、計算は省いて「書き出すだけ」というつけ方でもよいのです。

 実は家計簿は金額をぴったり合わせることが大きな目的ではありません。自分の買い物の記録を書き出して、無駄遣いがなかったかを振り返ることが最大の目的なのです。要は、細かい金額は気にせず楽しんでつければよく、それだけで家計簿の目的の8割が達成できるものなのです。

 ただ、ここで家計簿をつける際に重要なのは、手書きタイプにすることです。

 近年、教育の分野では「実際に自分の手で書いてみる」ことの重要性が大きく見直されています。例えば、最近、「漢字を書くことができなくなった」人などが急増していますが、これはパソコンやスマホで文字を“入力”することがメインになっているからです。入力では機械的な作業で終わってしまい、立ち止まることができなく、思考が深まらないのが原因なのです。

 このように、「実際に自分の手で数字や文字を書いてみる」ことで“初めて認識できる”というのはかなり多いものなのです。

  最近は、パソコンやスマホのアプリで手軽に家計を管理しよう、という流れも出ていましたが、「入力だけで終わってしまい、結局、節約できなかった」という挫折の声をよく聞きます。要は、単に入力という作業だけで終わってしまい、家計の全体像や、自分の買い物習慣などに全く気が付くことができないんですね。それでは全く楽しくなく飽きてしまい、習慣になり得ないわけです。

 実際に、『家計ノート』を使っている読者の方々には、パソコンやスマホの家計管理で失敗した経験を持っている方が多く、手書きの『家計ノート』に変えてから「楽しく家計管理が続くようになった」とのことです。こういうデジタルな時代だからこそ、アナログな立ち止まる場や習慣が、より重要になってきているわけです。

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