国内

塩村文夏都議 衆院選の応援弁士として全国で引っ張りだこに

 東京都議会の塩村文夏都議への野次が話題になったのは今年6月。晩婚化対策を質問していた塩村氏に「早く結婚したほうがいんじゃないか」「産めないのか?」などの声が飛び、塩村氏は議長宛に処分要求書を提出した。後に自民党の議員が塩村氏に謝罪した。

 間違いないのはこの騒動が彼女への注目度を全国区に引き上げたことだ。涙ぐむ塩村氏の姿に同情の声が集まった一方、かつてテレビ番組『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)で男性遍歴を赤裸々に語っていた過去が炙り出されるなど、知名度はうなぎ登りとなった。

 その結果、当選1期の新人都議は今回の衆院選では客寄せパンダ……ではなく、応援弁士として引っ張りだこ。期間中は全国各地を飛び回る日々だったという。

 大人気の一方で、みんなの党は結いの党(現・維新の党)と分裂し、総選挙直前に解党して消滅。現在は会派を名称変更し、同じ都議仲間4人で新会派「かがやけTokyo」として都議会のセクハラ体質の改善などに取り組んでいるとか。

「応援演説は要請があれば党派を問わず駆けつけています。行き先のセレクトは本人任せなのでわかりません」(地元事務所スタッフ)

 本人も自分の「売り込み方」が十分わかったようで、『東京スポーツ』で「最近は出身地の球団である広島カープの応援に行くようになった」と“カープ女子”を宣言し、こう述べている。

「(金がなく自前で選手を育てる)カープと、お金も権力もないのに巨大な都議会で戦う自分が似ていて共感する」

 なんだか流行語「カープ女子」への便乗のようにも思えるが、ご本人に聞くと「(衆院選の応援で多忙のため取材は)ご遠慮します」とのこと。現在休会中の都議会の本会議はまもなく再開する。

※週刊ポスト2014年12月26日号

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