12月9日、51才の誕生日を迎えられた皇太子妃雅子さま。誕生日に際して、ご感想を文書に綴られた。
《10月には、昨年即位されたオランダ国王王妃両陛下が国賓としてご訪日になりました(中略)今回、ご訪日の折りの国賓行事などで国王王妃両陛下をお迎えする機会に恵まれましたことを嬉しく、またありがたく思っております》
11年ぶりに出席された宮中晩餐会などの話題に触れられ、1年間を振り返られた。だが、ご療養生活12年目に入られるご自身の体調に関しては、
《私自身につきましては、今年も、体調に気をつけながら、公私にわたってできる限りの務めを果たそうと努力をしてまいりました。その中で、7月に三重県、そして11月に愛知県を訪れました折りに、多くの方に温かく迎えて頂いたことも、私にとりまして大きな励みになりました。今後とも、まわりの方々からのお力添えを頂きながら、快復に向けての努力を続けていきたいと思います》
と綴られている。しかし、ご体調に関する記述は、2013年の文書に少し文言を加えただけで、ほとんど同じなのである。以下が2013年のもの。
《私自身につきましては、昨年の誕生日以来、今年も、体調に気をつけながら、公私にわたってできる限りの務めを果たそうと努力をしてまいりました。今後とも、まわりの方々からのお力添えを頂きながら、快復に向けての努力を続けていきたいと思います》
さらに誕生日に同時に発表される雅子さまの治療チーム『東宮職医師団の見解』もまた、2013年とほぼ同じ内容だ。
《ご体調にはなお波がおありであり、まだ快復の途上にいらっしゃいます。こうした中で、過剰な期待を持たれることは、かえって逆効果となり得ることを引き続きご理解頂ければと思います。今後とも、周囲の方々の理解と支えを受けながら、ご治療を続けられることが大切です》(2014年)
《ご体調にはなお波がおありであり、まだ快復の途上にいらっしゃいます。こうした中で、過剰な期待を持たれることは、かえって逆効果となり得ることをご理解頂ければと思います。今後とも、周囲の方々の理解と支援を受けながら、ご治療を続けられることが引き続き大切です》(2013年)
なんと“引き続き”という言葉の場所を変え、“支援”を“支え”に変えただけの“コピペ”したような文章なのだ。
「これに対しても宮内記者会の一部からは“妃殿下にはご病気に関する情報を出すつもりがない”“文書や見解を出す意味があるのか”といった批判めいた声があがっていました」(皇室関係者)
皇室ジャーナリストの神田秀一氏もこう憤る。
「雅子さまのご感想も医師団の見解も、2013年のものと見間違うほど、酷似していました。 特に医師団に関しては、具体的な治療方法も明記せず、文章の並びを変えるだけですから、本当に医師団としての役割を果たしているのかと疑問を持たずにはいられません。
これは雅子さまが国民に対して心を閉ざされてしまっている表れだと思います。美智子さまも雅子さまと同じように、誕生日には文書でご感想を綴られますが、その言葉は一言一言、国民を思い浮かべられて書かれた心温まる文章です。雅子さまの文書を読まれた美智子さまは沈痛な思いでいらっしゃると思いますよ」
※女性セブン2014年12月25日・2015年1月1日号