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野々村竜太郎氏 「わめき癖あるため再就職難しい」と元同僚

 野々村竜太郎・元兵庫県議(48)も世間にまったく姿を見せていない。兵庫県警による捜査は続いており、同県警は今月中にも詐欺と虚偽公文書作成・同行使容疑で書類送検する方針だ。野々村氏は将来の不安も漏らしているようだが、実態は実家で引きこもり状態のようだ。

 再就職への恐怖心は、号泣会見で世間に面が割れてしまったことだけが理由ではないだろう。県議になる前も、野々村氏はなかなかひとつの仕事を全うすることができなかった。
 
 兵庫県川西市役所に在籍した1992年から2007年までの間、総務部契約管財課、総務部資産税課、選挙管理委員会事務局、多田東小学校、東谷中学校、総務部防災安全課(消防本部総務課併任)など多くの部署を渡り歩いた。野々村氏を知る同市役所の職員がいう。
 
「上司や同僚から“扱いきれん”とたらい回しにされていた。気に入らんことがあると大声でわめき散らすからね。最初は市民と直接関わる部署におったけど“何を言い出すかわからん”ということで、外部の人と接触しなくてすむところに回された。そりゃ、再就職は難しいでしょうな」
 
 国民の血税をだまし取ろうとした罪は重い。さらにいえば、あの号泣会見が野々村氏の「扱いにくさ」を印象づけてしまったこともマイナスだろう。近所に住む主婦がいう。
 
「一度、役人やら議員やらみたいな恵まれた仕事から離れて、世間の波に揉まれてみればええんや。肉体労働なり、内職の手作業なり、コツコツ働く仕事はナンボでもある。地道な仕事で稼いでみれば、自分がやろうとしたズルがどれだけ悪どいことかわかるやろ」
 
 はるかに多額の政治資金を私的に流用した疑惑のある大物国会議員がのうのうとバッジをつけているのを見ると、いくらか野々村氏が哀れに思えもするが、このまま「ニッポンの恥」と笑われ続けるか、それとも世間を見返すか。それは野々村氏の決意ひとつにかかっている。

※週刊ポスト2014年12月26日号

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