芸能

現在理容室経営 「少女隊」のチーコが芸能界怒涛の日々語る

 東京・国立市にある理容室。店に入ると「いらっしゃいませ」と長身のイケメン店主が迎えてくれた。その奥から顔を出したのは、ショートカットのかわいい女性。1984年に育成・宣伝などに数億円をかけて鳴り物入りでデビューした女性3人グループ『少女隊』の元メンバー・チーコ(45才・市川三恵子さん)だ。

 デビュー当時のチーコは中学3年生(14才)。メンバーと寮暮らし。3人同じ部屋で広さは12畳ほどだった。怒濤の日々だったと振り返る。

「朝7時に家を出て学校に行き、仕事をして帰るのは夜中の3時、4時。本当にお風呂に入って寝るだけという生活で、睡眠時間は2時間がやっとでした。寮の部屋で過ごす時間がないので、狭いと思ったことがないですね。寝る時は布団を川の字に敷いて、左から私、レイコ、ミホって、ステージの立ち位置と一緒。その順番じゃないと落ち着かなかった」(市川さん、以下「」内同)

 ご飯を食べる暇さえなく、いつもお腹を空かせていた。ラジオ番組の収録にこんなハプニングがあったほど。

「3人でお腹をグーグー鳴らしていたら、スタッフさんが『マイクがお腹の音を拾っちゃうから、何か食べさせてやれ』と言ったことがありました」

 それでも当時の給料は月8万円だった。アイドルらしく「18才までは恋愛禁止」と言われていたが、その年齢を迎えることなく、15才で彼女は芸能界を去った。

「デビューから半年ほどでヘルニアを患って、それでも半年間休まず仕事を続けたので、どんどん悪化してしまったんです。1985年の夏のツアー中に倒れて、そのまま休業しました。ヘルニアになったのは、成長期に休みなく働いたことと、ストレスが原因だろうと医師から言われました」

 入院して治療し、リハビリを行ったが、松葉杖なしで歩けるようになるまでに1年半もかかったという。その間代わりのメンバーが入ったこともあり、そのまま芸能界からフェードアウトした。

 その後、22才で結婚。お相手が冒頭のイケメン店主で、28才の時に2人で現在の店を構えた。チーコ自身も35才から3年間理容学校に通って免許を取得した。

※女性セブン2014年12月25日・2015年1月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
阿部なつき(C)Go Nagai/Dynamic Planning‐DMM
“令和の峰不二子”こと9頭身グラドル・阿部なつき「リアル・キューティーハニー」に挑戦の心境語る 「明るくて素直でポジティブなところと、お尻が小さめなところが似てるかも」
週刊ポスト
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン