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フジTV 社長の「午後帯の改革」発言で『バイキング』処遇は

 近年、不振に苦しむフジテレビに光が見え始めている。今年序盤は全日視聴率で4位になる日も珍しくなかった。社員の3分の2を入れ替えた人事異動直後の7月も、31日中18日が全日4位に終わっている。しかし、12月は健闘している。4位は5日に留め、2位に7日もランクインしているのだ(12月21日現在。視聴率はビデオリサーチ調べ。関東地区。以下同)。フジテレビ関係者が話す。

「最近、午前中は絶好調なんですよ。2ケタは堅い『めざましテレビ』に加えて、『とくダネ!』や『ノンストップ!』も横並びでほぼトップになる。午前中だけ見れば、全日視聴率で民放1位の日が圧倒的に多い」

 となれば、必然的に午後の帯番組がカギを握ってくる。来年4月からは、午後帯に情報番組を復活させ、MCには『スーパーニュース』の安藤優子キャスターと俳優の高橋克実を起用すると先日発表された。

「フジの本気度がうかがえます。ドラマの再放送と比べて情報番組は格段に制作費が掛かるけど、一人勝ちとなっている『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)の牙城を崩さないと、いつまでも日テレの独走を許すことになりますからね」(テレビ局関係者)

 12月18日、年内最後の局長会で、亀山千広社長は「次の4月改編でフジテレビを変えていかなければならない。午前中は好調でトップだが、いよいよ午後帯の改革に入る」と宣言した。そこで気になるのが、『笑っていいとも!』の後番組として始まった『バイキング』の処遇だ。

「開始直後から低視聴率で話題になったが、最近も3%台と数字が一向に伸びていない。午前中の良い流れを、『バイキング』が完全に寸断してしまっています。なにより、『バイキング』の低迷が、『ごきげんよう』にまで連鎖してしまっている。10月から『お昼の1時で30年!』と題し、毎回のようにスペシャルゲストを呼んでテコ入れを図っていますが、視聴率が上がることはなく、主に3%前後。でも、ライオンの1社提供番組ですし、これまでの実績が段違いなので、直近の終了はないでしょう。

 となれば、必然的に名前が挙がってくるのが、『バイキング』です。MCの交代など抜本的な改革が行なわれるはずです。3月で番組終了になる可能性もないとは言えません」(同前)

 社長が音頭を取るフジテレビの改革は、はたして成功するかどうか。

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