ビジネス

年間利益4億円の個人投資家「日本株の相場予測は意味ない」

 2014年の日本株は一本調子で上がり続けるわかりやすい相場ではなかったが、そうした中で、億単位の利益を出している凄腕のトレーダーもいる。そんな個人投資家の一人である「ノリ」さんが、2014年のトレードを振り返る。

 * * *
 2014年に大きく成功した銘柄は、ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)です。646円(7月30日終値)から、8月26日には高値9180円まで急騰しました。数日連続でストップ高をつけた後、8月上旬に2000~3000円で1億円近く購入しました。

 だいたい1銘柄で5000万~1億円ほど買うので1日で売ることは難しく、利益確定は売り上がっていくという形です。ただ、DMPはまさかこんなに上がるとは思っていなかったので、天井をつけた日にはわずかなポジションしかありませんでしたね……。

 ロスカットについては、「上昇トレンドがいったん終わったな」と感じたら手放すようにしています。ただし、トレンドが終わったかどうかわからなくても、5日移動平均線を明確に割ったら絶対にロスカットすることは決めていますね。

 逆張りだと、「そろそろ底打ちして上がるだろう」という期待を持ってしまうのでロスカットの判断が遅れてしまう。一方、順張りで上がるだろうと思っていたのに上がらなければ、自分の判断が間違っていたと考えてロスカットしやすい。これまで試行錯誤を繰り返しながら、このスタンスにたどり着きました。

 今後の相場展開ですが、私は相場全体の予想はできないし、しても意味がないと思っています。日本株がどうなるかは結局、米国次第。では米国市場を予測しようとしても、それは難しい。だから、新興市場でトレードしているという面もあります。相場全体の影響を受けにくい、あくまで銘柄独自の理由で動く新興銘柄が自分には合っていると感じています。

【PROFILE】ノリさん:2006年から専業トレーダー(デイトレード、スイングトレード中心)。資産は10億円以上で、2014年の収支は10月末時点で約4億3000万円のプラス。新興銘柄を中心とした1~3日程度のスイングを得意とする。そのほか配当を目的とした米国株の長期投資で年間約2000万円の配当を得ている。

※マネーポスト2015年新春号

関連記事

トピックス

大谷翔平選手と妻・真美子さん
「娘さんの足が元気に動いていたの!」大谷翔平・真美子さんファミリーの姿をスタジアムで目撃したファンが「2人ともとても機嫌が良くて…」と明かす
NEWSポストセブン
メキシコの有名美女インフルエンサーが殺人などの罪で起訴された(Instagramより)
《麻薬カルテルの縄張り争いで婚約者を銃殺か》メキシコの有名美女インフルエンサーを米当局が第一級殺人などの罪で起訴、事件現場で「迷彩服を着て何発も発砲し…」
NEWSポストセブン
「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年11月6日、撮影/JMPA)
「耳の先まで美しい」佳子さま、アースカラーのブラウンジャケットにブルーのワンピ 耳に光るのは「金継ぎ」のイヤリング
NEWSポストセブン
逮捕された鈴木沙月容疑者
「もうげんかい、ごめんね弱くて」生後3か月の娘を浴槽内でメッタ刺し…“車椅子インフルエンサー”(28)犯行自白2時間前のインスタ投稿「もうSNSは続けることはないかな」
NEWSポストセブン
「埼玉を日本一の『うどん県』にする会」の会長である永谷晶久さん
《都道府県魅力度ランキングで最下位の悲報!》「埼玉には『うどん』がある」「埼玉のうどんの最大の魅力は、多様性」と“埼玉を日本一の「うどん県」にする会”の会長が断言
NEWSポストセブン
受賞者のうち、一際注目を集めたのがシドニー・スウィーニー(インスタグラムより)
「使用済みのお風呂の水を使った商品を販売」アメリカ人気若手女優(28)、レッドカーペットで“丸出し姿”に賛否集まる 「汚い男子たち」に呼びかける広告で注目
NEWSポストセブン
新関脇・安青錦にインタビュー
【独占告白】ウクライナ出身の新関脇・安青錦、大関昇進に意欲満々「三賞では満足はしていない。全部勝てば優勝できる」 若隆景の取り口を参考にさらなる高みへ
週刊ポスト
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
《出所後の“激痩せ姿”を目撃》芸能活動再開の俳優・新井浩文、仮出所後に明かした“復帰への覚悟”「ウチも性格上、ぱぁーっと言いたいタイプなんですけど」
NEWSポストセブン
”ネグレクト疑い”で逮捕された若い夫婦の裏になにが──
《2児ママと“首タトゥーの男”が育児放棄疑い》「こんなにタトゥーなんてなかった」キャバ嬢時代の元同僚が明かす北島エリカ容疑者の“意外な人物像”「男の影響なのかな…」
NEWSポストセブン
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《いきなりテキーラ》サンタコスにバニーガール…イケイケ“港区女子”Nikiが直近で明かしていた恋愛観「成果が伴っている人がいい」【ドジャース・山本由伸と交際継続か】
NEWSポストセブン