1月26日、都内ホテルにて“日本一の美女”を決める【第47回ミス日本コンテスト2015】の発表が行われた。
今年のテーマはズバリ「行動する新日本美人」――。女性の社会進出が叫ばれる昨今、外見のみならず、将来の夢に向かって自ら切り拓いていこうとする積極性、いわば内面的な美しさも加味された。
全国2426人の中から地区予選などを勝ち抜いてきた14人のファイナリストたち。栄えあるグランプリに輝いたのは、日本女子体育大学4年生の芳賀千里さん(22)。昨年、シンクロナイズドスイミングの日本代表「マーメイドジャパン」に選出されるも、故障で引退を決意。その悔しい思いを涙ながらに話したが、厳しい練習で鍛え上げられた肉体美が思わぬ形で報われた。
その他、「水の天使」(柴田美奈さん/19歳/白百合女子大学1年)、「海の日」(大河南都子さん/20歳/早稲田大学3年)、「ミス着物」(倭早希さん/21歳/横浜国立大学2年)、「準ミス日本」(秋山果穂さん/21歳/東京大学3年)など、各賞の受賞者が発表された。
そして、当サイトが注目したのは、今年から新設された「みどりの女神」。世界有数の森林国である日本の林業や木の文化を、国内のみならず世界に発信していく役割を担う。
みどりの女神を受賞したのは、東京農業大学・食糧環境経済学科3年の佐野加奈さん(20)。将来は「日本の食文化を発展させていく職業に就きたい」と話す佐野さん。まさに同賞にもっとも相応しい人選だった。
「大学の農業実習が大変なときもありますが、サヤが上に向く『そら豆』のように前向きに成長していきたい」と自己PRしたものの、受賞の瞬間には少し驚きの表情も見せた。「実は恥ずかしくて、大学の友達には内緒で応募したので……」(佐野さん)。
ミス日本みどりの女神に“農業女子”――。その活躍に、今後とも注目していきたい。
●撮影/渡辺利博