「多忙な坂上さんのスケジュールを1週間押さえたわけですから、簡単に終わらすわけにはいかない。ただ、視聴率が伸びなければ、坂上さんを残したまま、秋には新番組がスタートする可能性もあるでしょう」
現在、午前中の番組は『めざましテレビ』『とくダネ!』『ノンストップ!』が同時間帯1位をほぼ毎日獲得しているフジテレビ。『バイキング』が流れを止めているだけに、“視聴率を持っている”坂上忍に寄せられる期待は限りなく大きいが……。放送作家が話す。
「フジは、タレントの力に頼り過ぎ。いまだに、“このタレントをキャスティングしておけば、数字を獲れる”という信仰が強過ぎる。もちろん出演者も大事だが、それ以上に番組の質にこだわるべき。年末年始に、ゴールデン帯、プライム帯の週間視聴率が最下位に終わったのも、“キャスティング信仰”が強すぎたから。元日に、とんねるずの番組で視聴率4.4%を記録したことが象徴的です。
制作サイドとしては、ある意味、有名タレントの番組作りはラクなんです。コケても、矛先はタレントに向きますからね。でも、タレントを並べるだけで成功する番組なんてない。高視聴率番組は、どれも内容が充実している。その当たり前の事実を、もう一度認識すべきでしょう」
いくら、視聴率男・坂上忍を使ったところで、根本的な番組作りを変えなければ、『バイキング』の未来はない。