ライフ

通販などでおなじみプラセンタ 何に効果があるのか医師解説

 体や肌の不調が気になる更年期、テレビの通販番組で連呼される「プラセンタ」の文字と体験者の説得力ある声に、思わず“お試しキャンペーン”に申し込んだ人も多いはず。でも、そもそも「プラセンタ」は何にいいのだろうか?

「プラセンタ」とは胎盤のこと。母体で1個の小さな受精卵を、わずか10か月で平均3kgにまで成長させる驚異的な組織だ。胎児の発育に必要な生理機能や100種以上の栄養素(たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、アミノ酸など)、酵素が含まれている。病気疾患をはじめ美容に対する効果も実証されており、更年期のさまざまな症状改善も期待されている。

『吉田クリニック』院長・吉田健太郎さんはこう語る。

「プラセンタのほとんどは動物性で、主にヒト・ブタ・ウマ由来。ブタとウマは医薬品、健康食品、化粧品に含まれ、ヒトは医療分野で注射剤として使用されます。現状、厚労省で認可されている注射剤は『メルスモン』と『ラエンネック』の2種で、前者は更年期障害と乳汁分泌不全、後者は肝疾患の場合のみ保険が適用されます。

 当クリニックでもプラセンタ治療で圧倒的に多いのが40~50代で更年期の症状に悩む患者さん。“やる気がない”“怒りっぽい”“体が重い”などメンタル面の不調が多いのですが、治療を続けるうちに気持ちが落ち着き、志向が前向きになるとともに行動も軽やかになるようです。

 散らかっていた家の中を小まめに片づけるようになったり、子供をヒステリックに叱らなくなったり…。その様子を見たご主人が、仕事のストレスなどを軽減したいと、ご家族で通われるケースも少なくありません」

 更年期障害に限らず、注射や内服によるプラセンタ療法は多くの不調を改善する効果があることが、『吉田クリニック』でも実証済みだ。例えば『吉田クリニック』の疾患治療実績では、頭痛、生理不順、不眠症、アトピー性皮膚炎、気管支喘息などだ。

 前述の症状(更年期障害、入汁分泌不全、肝疾患)以外は保険が適用されないが自費で行うことができるので、気になる症状がある場合はプラセンタを扱っている病院で相談してみよう。

※女性セブン2015年2月19日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

出廷した水原一平被告(共同通信フォト)
《水原一平を待ち続ける》最愛の妻・Aさんが“引っ越し”、夫婦で住んでいた「プール付きマンション」を解約…「一平さんしか家族がいない」明かされていた一途な思い
NEWSポストセブン
公務に臨まれるたびに、そのファッションが注目を集める秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
「スタイリストはいないの?」秋篠宮家・佳子さまがお召しになった“クッキリ服”に賛否、世界各地のSNSやウェブサイトで反響広まる
NEWSポストセブン
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』でハリー・ポッター役を演じる稲垣吾郎
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』に出演、稲垣吾郎インタビュー「これまでの舞台とは景色が違いました」 
女性セブン
麻薬取締法違反容疑で家宅捜査を受けた米倉涼子
「8月が終わる…」米倉涼子が家宅捜索後に公式SNSで限定公開していたファンへの“ラストメッセージ”《FC会員が証言》
NEWSポストセブン
巨人を引退した長野久義、妻でテレビ朝日アナウンサーの下平さやか(左・時事通信フォト)
《結婚10年目に引退》巨人・長野久義、12歳年上妻のテレ朝・下平さやかアナが明かしていた夫への“不満” 「写真を断られて」
NEWSポストセブン
人気格闘技イベント「Breaking Down」に出場した格闘家のキム・ジェフン容疑者(35)が関税法違反などの疑いで逮捕、送検されていた(本人SNSより)
《3.5キロの“金メダル”密輸》全身タトゥーの巨漢…“元ヤクザ格闘家”キムジェフン容疑者の意外な素顔、犯行2か月前には〈娘のために一生懸命生きないと〉投稿も
NEWSポストセブン
司組長が到着した。傘をさすのは竹内照明・弘道会会長だ
「110年の山口組の歴史に汚点を残すのでは…」山口組・司忍組長、竹内照明若頭が狙う“総本部奪還作戦”【警察は「壊滅まで解除はない」と強硬姿勢】
NEWSポストセブン
バスツアーを完遂したイボニー・ブルー(インスタグラムより)
《新入生をターゲットに…》「60人くらいと寝た」金髪美人インフルエンサー(26)、イギリスの大学めぐるバスツアーの海外進出に意欲
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【ハワイ別荘・泥沼訴訟に新展開】「大谷翔平があんたを訴えるぞ!と脅しを…」原告女性が「代理人・バレロ氏の横暴」を主張、「真美子さんと愛娘の存在」で変化か
NEWSポストセブン
「第72回日本伝統工芸展京都展」を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月10日、撮影/JMPA)
《京都ではんなりファッション》佳子さま、シンプルなアイボリーのセットアップに華やかさをプラス 和柄のスカーフは室町時代から続く京都の老舗ブランド
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の公判が神戸地裁で開かれた(右・時事通信)
「弟の死体で引きつけて…」祖母・母・弟をクロスボウで撃ち殺した野津英滉被告(28)、母親の遺体をリビングに引きずった「残忍すぎる理由」【公判詳報】
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《黒縁メガネで笑顔を浮かべ…“ラブホ通い詰め動画”が存在》前橋市長の「釈明会見」に止まぬ困惑と批判の声、市関係者は「動画を見た人は彼女の説明に違和感を持っている」
NEWSポストセブン