上司に誘われて飲みに行ったけど、じつは懐がさびしいという場面でも有効。はっきり「おごってください」と言うのは気が引けますが、口では「いやいや、自分の分は自分で出しますよ」と遠慮しつつ、箸袋の裏に「お会計よろしくお願いします」と書いてさりげなく机の上に置きます。それを見てしまったら、上司としてはおごらざるを得ません。
家庭内でも、ここぞという場面で活用したいところ。会社から転勤を命じられたけど、おそらく妻はついて来てくれない雰囲気だったら、口では「単身赴任するよ」と言いながら、「いっしょについて来てほしい」と書いたメモを床にハラリと落としましょう。そんな小細工をする夫が不憫で、ついて行こうと思ってくれる……かも。
逆に、自分は単身赴任したいけど、妻はついて来たそうな場合は、口では「いっしょに行こう」と言いながら、「単身赴任サイコー!」と書いたメモを床に……。いや、こっちだと間違いなく夫婦関係が破たんしますね。裏表の使い方はなかなか難しいものです。
イチローは、かつてこうも言いました。「結果が出ないとき、どういう自分でいられるか。けっしてあきらめない姿勢が、何かを生み出すきっかけをつくる」――。たとえ大失敗したとしても、あきらめないことが大切です。やり続ければ、きっと何かを生み出すきっけになるはず。ま、失笑とか軽蔑とか、そういうものかもしれませんけど。