「腸と皮膚は大きな関係があります。良好なお肌を保つには、何よりバランスのとれた食事を心がけることが重要です。腸内環境を良くして体調を整えることが、『体の内側』からのスキンケアに繋がるという意識を持つことが重要です。特に、腸内環境を良くするためには、バランスの良い食事を心がけると共に、食物繊維の多い野菜・根菜類やヨーグルトなどの発酵食品を積極的に摂って、腸内で善玉菌を増やすことがポイントとなります。実はこれが、スキンケアでは最も重要なベースとなります。いくら外側からお肌をケアしても、ベースがしっかりしていないと、体の抵抗力も落ちて皮膚に悪影響が出て、長続きしなくなってしまうのです」(平田先生)
しかし、食生活の改善や多くの食材を食べるように心がけても、例えば美肌習慣のために人気のコラーゲンなどは、食事から摂れる量はわずかなのに、美容記事などでよく見かけるのは“1日5000mgの摂取”の目安。これを食事からだけ摂るのは、ちょっと大変だ。
「スキンケアでは、腸内環境を整えながら、お肌に良いものを食事で積極的に摂ることも、もちろん重要です。紫外線やストレスで生じた活性酸素を除去する効果が期待できるビタミンC、荒れた肌の修復に関係するビタミンB、別名『若返りビタミン』とも呼ばれるビタミンEといったビタミン類や、保湿機能のあるセラミド、お肌にハリを持たせるコラーゲンなどが多く含まれた食事を継続的に摂ったり、不足分をサプリメントで補ったりすることで、効果が期待できますよ」(平田先生)