芸能

加藤登紀子 マンション別室に暮らす100才母の介護生活語る

 加藤登紀子(71才)は今年、歌手生活50周年を迎える。映画『紅の豚』のエンディング曲に使われた『時には昔の話を』、『ひとり寝の子守唄』『知床旅情』『百万本のバラ』など自らの人生や社会の世相を投影した曲を世に送り出してきた。

 一方、プライベートでは藤本敏夫さん(享年58)との獄中結婚、3人の娘の子育て、夫との死別を経験した。

 娘たちはすでに嫁ぎ、加藤は7人の孫に恵まれ、現在は藤本さんの作った多目的農園『鴨川自然王国』(千葉県鴨川市)と東京の自宅を行き来している。芸能界では「おときさん」の愛称で親しまれ、プライベートでは「おひとりさま」を満喫している。

「50年という年月を経て過去やこれからの自分の人生がはっきり見える場所に立っている気がします」(加藤、「」内以下同)

 山あり谷ありの人生を力強く前進し、今日も走り続けているのは、4月9日に100才になった母・淑子さんの教えがあったからだった。

 現在、都内のマンションで一人暮らしの加藤。同じマンションの別部屋には、淑子さんと加藤の姉が暮らしている。90才を過ぎても丈夫だった淑子さんは、昨年から体調を崩して車椅子生活になったという。

「鴨川の自然王国で転倒したら大腿骨を折ってしまって、それからデイサービスやショートステイをお願いするようになりました。さらにその後、病院に通うようになりました。

 介護度は高いですね。もう自分では歩けません。姉が面倒を見てくれていますが、私もベッドから母を起こして車椅子に乗せ、食事の介助をしています。ご飯はできるだけ、私、母、姉の3人で食べるようにしています。

 お風呂や排泄も手伝いが必要です。だんだん日常生活ができなくなっていく母をそばで見守り続けているのは正直つらいときがあります…」

 時にうろたえてしまう加藤をよそに、淑子さんは、今の自分をありのままに受け入れているという。

「母は食事を食べさせてもらうのを嫌がったり、気難しい顔をしたりしない。堂々と私や姉を頼ってくれます。まるで『人間の最期はこうするんだ』ということを私たちに見せてくれているみたいです。そんな母を慕って孫や親戚が集まってくる。母は加藤家のゴッドマザーです」

※女性セブン2015年4月23日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン