芸能

キユーピー3分クッキング 半年前に料理が決定し何度も試食

50年続く人気料理番組『キユーピー3分クッキング』の秘密

 軽快な音楽に乗って始まるおなじみの『キユーピー3分クッキング』(日本テレビ系、毎週月~土曜の11:45~11:55放送)。2007年から番組講師を務めている料理研究家の石原洋子さんは、番組の裏側をこんな風に明かす。

「同じ食材や同ジャンルの料理が連日続かないように、メニュー決めには苦労しますね。季節先取りが鉄則なので、早い時期からの食材調達も大変。料理自体は事前に何度も試作しますが、話しながら調理する…というのは本当に難しい。豚肉を鶏肉と言ってしまったこともあって…。話すことを忘れないように、収録前は静かにしています(笑い)」

 ちなみに収録までにいたるには入念な準備が行われている。

<収録までのスケジュール>
【約6か月前】 メニュー決定
【約4か月前】 テキスト本作成のための写真撮影
【1週間前】 収録のための打ち合わせ。試作し、放送時の時間調整も考える
【当日】 放送6日分を撮影
(ドライリハーサル)
調理はせず、流れを確認。
(リハーサル)
本番と同様に調理して撮影し、セリフ、撮影時間などを微調整する。
(本番)
「愛は食卓にある…」というナレーションも含め、実際の放送と全く同じ流れで撮影

 そんな『キユーピー3分クッキング』、番組名の由来はなんだったのか?

「1963年1月に放送を開始した当初は“天気予報のように、毎日の献立のヒントを伝えること”をコンセプトに、調理部分は3分間の番組でした」(番組プロデューサー)

 1968年には放送時間が10分に拡大されたが、簡単で便利なレシピというテーマは変わらないので、番組名はそのまま現在に至っている。50年間という長い番組の歴史の中で変化はあったのか?

「今は一般的になった食材も、番組開始当初は高価なものが多く、牛肉の替わりにマトンや鯨肉を使ったことも。1980年代のバブル期には食材が豪華で種類も豊富に。一方、時短を求める風潮の中、だしをとるなど変わらず手間をかける部分も」(番組プロデューサー)

 近年は男性でも料理をする人が増え、担当アナウンサーは男性も起用した。どうしても気になるキユーピーの衣装のこだわりについてだが、実は、セット内にいるキユーピーの衣装は、スタッフの知人による手づくり。2体のコーディネートのバランスも◎。過去の使用分は相当数ストックしている。

※女性セブン2015年5月7日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
ヒグマが自動車事故と同等の力で夫の皮膚や体内組織を損傷…60代夫婦が「熊の通り道」で直面した“衝撃の恐怖体験”《2000年代に発生したクマ被害》
NEWSポストセブン
対談を行った歌人の俵万智さんと動物言語学者の鈴木俊貴さん
歌人・俵万智さんと「鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴さんが送る令和の子どもたちへメッセージ「体験を言葉で振り返る時間こそが人間のいとなみ」【特別対談】
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン