芸能

愛川欽也 42歳年下の寵愛女優が密葬の夜に「私、ダメです」

生涯現役だった愛川欽也

 東京・中目黒のキンケロ・シアターで愛川欽也(享年80)の遺作映画『満洲の紅い陽』が4月18日に公開された。脚本も監督も主演も愛川。戦後混乱期、大陸と日本で波瀾万丈の人生を送った映画会社社員の主人公が、愛し合った女性に看取られるシーンで幕を閉じる。
 
 その女性を演じたのが、愛川が主宰する劇団キンキン塾の看板女優である任漢香(にん・かんか)だ。愛川より42歳年下の38歳で「20年に1人の天才女優」と、その才能にベタ惚れだったという。2007年には愛川が2晩連続で彼女の自宅に通っていたことが週刊誌で報じられた。劇団関係者がいう。
 
「愛川さんの最期を看取ったのは妻のうつみ宮土理さんだった。任さんには愛川さんの容態が悪化したことも亡くなったことも知らされず、17日に都内で営まれた密葬にも参列できなかったそうです」
 
 17日夜、自宅前で任漢香に話を聞いた。
 
──お気の毒です。
 
「いま私、とても悲しくって……ダメです。今日はお酒を飲んでしまって、酔っ払ってるんです。お話が全然、頭に入ってこないから……また明日にしてください」

──最近の様子は?

「宮土理さんもまだコメントを出されていないのに、いま私からお話しするわけにはいかないです。ごめんなさいね……」

──明日から愛川さんの最後の作品が公開されます。

「はい……。とにかく、劇場にいらしてください」

 赤く腫れた目は涙で一杯になり、目頭と悲しみをおさえる手は震えていた。

 キンケロ・シアターで遺作を鑑賞した任の父親は恋愛関係を否定しながらも、こう語った。

「密葬の日に娘に電話すると、“いま葬式をしているみたいだ。どうしていいかわからない”とただ泣いていた。愛川さんが娘に愛情と期待を込めてくださったことに感謝しています」

 遺作の主人公のように、生涯の最期まで女性に愛し愛された愛川だった。

※週刊ポスト2015年5月8・15日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
浅香さんの自宅から姿を消した内縁の夫・世志凡太氏
《長女が追悼コメント》「父と過ごした日々を誇りに…」老衰で死去の世志凡太さん(享年91)、同居するスリランカ人が自宅で発見
取締役の辞任を発表したフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビ(共同通信社)
《辞任したフジ女性役員に「不適切経費問題」を直撃》社員からは疑問の声が噴出、フジは「ガバナンスの強化を図ってまいります」と回答
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト