平野:補足するとね、そこに至るまでの助走があったんですよ。1993年に細川護熙政権が誕生して、細川総理は8月15日の武道館の戦没者追悼式典で元自民党の政治家として初めて、我が国の侵略行為や植民地支配に反省とお詫びの気持ちを述べた。1995年当時の自民党は、社会党と連立を組むために細川さん以上のことをやらないかんとなって、戦後50年の国会決議という話が出てきた。

村上:やっぱり悪人が暗躍しとるんだよ(笑い)。

平野:私は平和主義者ですからお詫びは必要だと思うけど、歴史観や価値観にかかわる問題は、国会の多数決で決める話ではない。

村上:人が100人いれば、100通りの歴史観があるんだよ。村上水軍だって、水軍なのか海賊なのか、立場や見方で変わるでしょう。それを国会で1つにまとめようとしたらダメだよ。

平野:そういうことです。国会はそうしたことを決議する機関ではない。ところが、自民党のエセ平和主義者たちときたら……。

矢野:国会決議しちゃっとるんですな、衆議院は。

平野:だから、新進党は議員141人が欠席した。村上先生が頑張ってくれたおかげで参議院では決議されず、談話で出すしかなくなった。談話でいいんですよ。細川さんもスピーチでしたから。

※週刊ポスト2015年5月22日号

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