今では男性向けにパナソニックやフィリップスなど各社から対応した製品が発売され、家電量販店では従来の髭剃りとともに「グルーミング」というコーナーが設置されている。そこにはボディグルーマーやボディシェーバーという名前ですね毛を整えるためのツールが並び、ドラッグストアなどではムダ毛そり用のすきカミソリが何種類も並んでいる。1000円しない商品もあり、気軽に購入できる値段だ。
男性のすね毛に対応した家電とカミソリのどちらにも特徴的なのは、つるつるに剃るのが目標になっていないことだ。どの製品も適度に、自然な薄さに整えられることをうたっている。
「SNS普及の影響もあるのでしょうが、若年層ほどまわりからどう見られているのかをとても気にします。一昔前だと、女の子からどう見えているか、モテるためにはどうするかが重要だったのですが、いまはモテるために頑張っていると見られることそのものを避けます。すね毛についても、つるつるになるほど剃らずキレイで清潔に見られることを心がけるようです」(前出・村上さん)
美意識が高まった男性のすね毛のお手入れは、今後も大きな関心事でありつづけそうだ。