国内

過酷な「ブラックパート」 パワハラや「デスノート」も存在

「ブラック企業」という言葉は長時間労働やサービス残業などを強要する企業を指すもので、10年ほど前から問題になり始めたが、今、働く主婦にも「ブラックパート」が問題になっている。

 サービス残業、強制シフト…ブラック企業の正社員にも負けないブラックパートの過酷さ。それに加え、パート主婦は、社員のストレス解消のため“パワハラ”の標的にされることもあるという。

「大手スーパーに勤務していますが、上司の男性が気に入らないおばさんパートを辞めさせようと、ひどい嫌がらせをするんです。ちょっとしたミスをすると、『ノートに自分の悪いところを書いて反省してください』と1冊のノートを渡される。しかもノートは休憩室に置かれているので、誰でも見ることができる。別名『デスノート』と呼ばれていますが、書かされた人は本当につらいです。上司は若い子がミスをしてもノートに書かせないので、本当に不公平。私たちは人間扱いされないのでしょうか」(50才・スーパー勤務)

 高齢化がますます進むなか、主婦の介護施設でのパートも増えてきている。介護施設勤務のA子さん(45才)は、20~30代の若い社員からパワハラを受けていると嘆く。

「資格がないので、『補助的作業』という名目ですが、体力的にキツい入浴の介助とか、汚物の片づけとか、つらい作業ばかりを押しつけられる。その間、若い社員の人たちはのんびりお茶を飲んでいる。年下から『入居者のかたにはきちんと敬語を使いなさい』なんてキツく言われると、本当に悔しくて…。時間通りにタイムカードを押して帰ろうとすると、『帰り時間だけはキッチリしているんですね』と嫌みを言われたり。社員って、パートを奴隷くらいにしか思っていないのでしょうか」

※女性セブン2015年6月4日

関連キーワード

関連記事

トピックス

どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト