──(記事内の)「日本列島を沈没させるマグニチュード10の地震が必要だ」という記述は震災被災者を傷つけるものだ。
「そのような事態を想定し、日本が世界各地に土地を用意しているのを知っている。日本沈没に備え、日本人だけが住めるような場所を南太平洋に用意したのは日本人なのだから、日本沈没は日本人自身が認めていることだ」
念のため書いておくが、チョン氏はSF小説家ではなく論説家であり、ジャーナリストである。だが、他の質問に対しても支離滅裂な答えが続いた。彼の主張が妄想以外の根拠を持たないことは明白である。また回答の中で佳子内親王と眞子内親王、愛子内親王が三姉妹であると勘違いするなど、日本の皇室への理解が実に乏しいことがうかがえる。
日本に関する取材歴を問うと、何とチョン氏は日本を訪れたことは一度もなく、日本文化については韓国でベストセラーになった山岡荘八の小説『大望(徳川家康)』を読んだことがあるくらいだと言い放った。
その程度の知識で皇室はもとより、慰安婦問題や捕鯨など日本について論じようとしているのだから笑止千万だ。
※週刊ポスト2015年6月5日号